PAPER INK ペーパーインク
少量の水に紙片を浮かべ、にじみ出した色をインクとして使う筆記用具。
あざやかな青色の正体は花びらを絞った水。江戸時代から携行用筆記具としても愛用されてきた、伝統的な「靑」です。
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滋賀県草津市の伝統工芸品「青花紙」をベースに開発した製品。
「青花紙」は、草津市の花である「あおばな」の色素を和紙に染み込ませたもので、その伝統的な製法はあおばなの絞り汁を和紙に塗り付けては天日で乾燥させ、その工程を何度も繰り返すという、丁寧な手仕事で作られています。古くから友禅染や絞り染めの下絵に利用され、江戸時代には浮世絵を描く青色絵具として使われてきました。
従来の用途からさらに販路を広げるため、従来の製造方法と違い、「NPO法人青花製彩」独自の製造技術を使い筆記用のインクに展開しました。
「ペーパーインク」の使い方
型抜きの輪郭に沿って一枚を切り取り、小皿にペーパーインクを載せ、適量の水(約0.5~1ml)を入れてインクを溶かしてください。添加する水の分量でインクの濃淡を調整できます。
「青花紙」の作り方
「青花紙」の生産は「あおばな」を栽培し、その花びらを摘むところから始まります。
「あおばな」はつゆくさの一種で、毎日早朝に花が咲き、昼頃には花がしぼんでしまいます。またその日咲いた花はその日限りで、翌日は違うつぼみが花開く「一日花」。
そのため、「青花紙」を作る農家では、花の時期には一日も無駄にできず毎日早朝から手作業で花摘みを行います。
早朝から炎天下での作業が毎日続くので、その過酷さから「あおばな」は「地獄花」とも呼ばれてきました。
青花の復興を目指して
「あおばな」に含まれる青色色素は水で消えるという性質を持っており、京友禅や絞染の下絵を描く絵具として長く利用されてきました。
江戸時代から現在に至るまで、「青花紙」は日本の伝統文化を支え続けてきたと言えます。
しかし、現在では、「青花紙」の代用品として「化学青花」が登場し、本物の「青花紙」を使う職人も少なくなりつつあります。
その一方で、本物の「青花紙」にこだわりを持って、使い続けている職人もおられます。
本物のあおばなを用い、残そうと「NPO法人青花製彩」が独自の製造技術を用いて染料の継続と、製品化の一端をになっています。
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