CHROMASHINE®︎

光の反射で虹色にきらめく干渉色アルミニウム顔料

サンプル展示

KYOTO(京都市下京区)

TOKYO(東京都渋谷区)

NAGOYA(愛知県名古屋市)

※東洋アルミニウム株式会社様へお問い合わせの際は、MTRL Webサイトで見たとお伝えください。

フレーク状のアルミニウム粉を基材に、その表層をシリカで覆い、さらに銀でメッキした顔料です。メッキ層、シリカ層とアルミニウムフレーク層それぞれが光を反射して光路差をつくることで、シャボン玉や貝殻のような干渉色の変化を楽しめます。また、アルミニウムフレークを基材にすることで下地の影響を受けにくく、他の干渉色顔料に比べて隠ぺい力に優れています。多種のバインダー(固着材、接着剤など)中に分散できるため、塗料、絵具、印刷インキ(スクリーンとグラビア)、プラスチック成型に使用可能です。

Material Hacker:CHiNPAN クロマシャイン®︎制作レポート

CHiNPAN(水墨画家アーティスト)

1996年より琳派水墨画を師事。 2008年に国立新美術館「アジア創造美術展」入選をきっかけに水墨画家としてのキャリアをスタート。 「融合」を題材に和紙だけではなく人体への水墨画ボディペイントをはじめ 水墨画表現の可能性を模索した作品を制作している。

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油膜やシャボン玉に見られる干渉色を表現することのできる顔料クロマシャイン®。

角度によって変わる複雑な色は立体にする事によって、見る位置を変えずとも(もちろん変えても)楽しめるのではないか、それを活かした作品を気軽に作れるのではないかとまず考えました。
クロマシャイン®のはじめの印象は「黄金虫みたいだな」メタリックで輝いてる反面、退廃的で妖艶にも感じる素材。立体の蝶に変身させるのはどうだろうか?
そこからこの作品作りはスタートしました。

まずチップボールをレーザーカッターで蝶型にカットし、クロマシャイン®をどのように塗装するのか検証していきました。

CASE1

水で溶いたクロマシャイン®を平筆でとり、カットされた蝶に色付けする感覚でのせていきました。乾いた頃に様子を確認して見ると……そこでミスが発覚!
なんと色付けしたはずが、すっかり粉化して色が飛んでしまっているではないですか。
クロマシャイン®は水では溶けないことをすっかり忘れていました。これは大失敗。

CASE2

クロマシャイン®は溶剤を混ぜて使用すると、本来の鮮やかな色をだす事ができません。
そこで考えたのが薄く水で溶かしたボンドを塗り、クロマシャイン®を綿棒でのせていくというもの。
今回の作品には綺麗な一色での蝶ではなく、より退廃的なイメージを作りたかったので、綿棒でボンド水を塗ってはクロマシャイン®各色を叩き込むようにのせていきました。
そうすることでで複雑な色をより複雑に、より美しく見えるように、より作品のイメージに近い蝶を作っていきます。

仕上げ

水墨画で描いた少女や牡丹などをコラージュした絵に蝶たちを接着し、最後にクロマシャイン®を足して微調整していきます。


水墨画は白と黒の濃淡の世界です。そこへクロマシャイン®を使い、鮮やかでミステリアスな色彩を足すことにより、角度によって色の変化も楽しめ、表現がより多彩なものとなったのではないでしょうか。

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