大阪・関西万博で「Cybernetic being Life」公開。 ロフトワークが総合プロデュースする“未来の身体性”体験
ムーンショット型研究開発制度・目標1「Project Cybernetic being」の大阪・関西万博出展をロフトワークがプロデュース
2050年の「Cybernetic being Life」実現に向けて
ロフトワークは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて開催される展示企画「ムーンショットパーク ~見て!触れて!感じる!新・未来~」の一環として、「Cybernetic being Life」を総合プロデュースしました。
本展示は、内閣府およびJSTのムーンショット型研究開発制度・目標1に位置づけられた研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発(Project Cybernetic being)」の、5年間にわたる研究成果を紹介するものです。プロジェクト・マネージャーは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・教授の南澤孝太氏が務めています。
ロフトワークは、本プロジェクトが掲げる「誰もが能力や経験を自在に拡張・共有できる社会の実現」というビジョンを社会に伝えるべく、展示空間の企画からコンテンツ設計、体験デザインまでを一貫して担当。サイバネティック・アバター技術が描く未来を、来場者が実感を持って体験できる場として「Cybernetic being Life」を構成しました。
■ 展示概要
企画名: Cybernetic being Life
期間 : 2025年7月23日(水)〜7月28日(月)、7月30日(水)〜8月4日(月)
※休館日:7月29日(月)
時間 : 10:00-21:00(ただし7月28日は18:00閉館、8月4日は17:00閉館を予定。都合により閉館時間が変更になることがございます)
場所 : 大阪・関西万博 フューチャーライフゾーン Future Life Village 内
フューチャーライフエクスペリエンス(FLE)
入場 : 無料・予約不要(大阪・関西万博への入場チケットの購入が必要です)
■ 展示コンセト
本展示のコンセプトは、「新しい身体で、どんな能力を手に入れる?」です。
たとえば──
分身ロボットを使って身体の制約を超え、自由に旅をしたり、働いたり。
身体が動かなくても、脳波で操作するロボットアームで日常を取り戻したり。
年齢を重ねても、軽やかに動ける身体を手に入れたり。
アスリートや職人の高度な技能を、自分の身体で再現して活躍したり。
他人の人生経験を、自らの糧として取り込んだり。
本展示では、こうした未来の姿を実現するために進められている、サイバネティック・アバター技術の研究開発と、それを社会とともにかたちづくる共創の取り組みを紹介します。
2050年の社会を見据え、障害の有無や年齢・性別・人種といった壁を越えて、誰もが「もうひとつの身体」を手に入れ、自分らしく活躍できる未来を描いています。
◆ムーンショットパークについて
ムーンショット型研究開発制度は、日本発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長上にはない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する、国の大型研究プログラムです。今回の展示では、ムーンショットが提示する10の目標をもとに、未来の研究成果を直感的に体験できる14の展示企画を、週替わりで展開します。今回の展示では、ムーンショットの10の目標に紐づいた15の展示企画が、週替りで順次公開されます。それぞれの展示では、未来に向けた研究成果がわかりやすく可視化され、「見て・触れて・感じる」体験を通じて、来場者と未来の問いを共有することを目指しています。
ムーンショットパーク ~見て!触れて!感じる!新・未来~
期間:2025年7月23日(水)〜8月31日(日)
※休館日:7月29日(火)、8月5日(火)、8月12日(火)、8月19日(火)
場所:大阪・関西万博 フューチャーライフゾーン Future Life Village 内
フューチャーライフエクスペリエンス(FLE)
企画主体:
内閣府科学技術・イノベーション推進事務局
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
入場無料・予約不要(大阪・関西万博への入場チケットの購入が必要です)
◆Project Cybernetic beingについて
ムーンショット型研究開発制度ムーンショット目標1「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」の研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(プロジェクトマネージャー:南澤孝太(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・教授))では、人々の身体的経験や技能をネットワーク上で流通・共有し、障害当事者や高齢者や子どもたちを含む多様な人々が自在に行動し社会参加できる未来社会を目指して、身体の制約を突破するサイバネティック・アバター技術の研究開発と社会実装に取り組んでいます。
ムーンショット目標1
Project Cybernetic being
◆ロフトワークについて
ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。
◆ムーンショットパーク ~見て!触れて!感じる!新・未来~について
※ロフトワークは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のフューチャーライフ万博「フューチャーライフエクスペリエンス」の期間展示会場にて、内閣府のムーンショット型研究開発制度において、JSTが推進する目標(目標1、2、3、6、8、9、10)の体験型展示(2025年7月23日(水)~8月31日(日))の総合プロデュース(企画・運営支援)も担当しています。
PROJECT MEMBER
株式会社ロフトワーク, MTRL クリエイティブディレクター
村元 壮
東京外国語大学国際社会学部卒業。大学卒業後は材料供給の立場から空間づくりに携わりたいと考え、木材商社に入社。国内での卸売営業と海外からの仕入れ業務に従事し、木材流通における商流や木材業界の大枠を捉える。その後より現場に近い立場で木材に関わりたいと考え、東京の調布に本社/自社工場を構える株式会社ティンバークルーに入社。木材加工品の営業を行い、フローリングを中心に、国内の物販店や飲食店などの設計を行うインテリアデザイナーへのスペックイン提案を行う。木材に限らず、様々な素材の可能性を、定量・定性の両面から捉えたいと考え、ロフトワーク/MTRLに入社。
株式会社ロフトワーク, MTRL アシスタントディレクター
篠原 彩音
立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。ゲストハウスとの出会いから宿泊業界に興味を持ち、新卒でライフスタイルホテルを運営するスタートアップ企業に入社。神奈川県や北海道のホテルで支配人を務めた後、2021年に開業した石川県・金沢のブティックホテルでは、副支配人としてオペレーション設計、新サービスの企画、レベニューマネジメントなど企画から運営まで幅広い業務に従事。ホテルというハードに捉われず、デザインの力を活用して人々の心を動かし、社会に前向きな変化をもたらす取り組みを実践すべくロフトワークに入社。将来は湖畔で暮らしたい。
株式会社ロフトワーク, MTRL アシスタントディレクター
三浦 永
多摩美術大学映像演劇学科写真専攻卒業。在学中に写真制作、コンテンポラリーダンス、インディペンデント映画制作などを体系的に学び、時間と身体をテーマに作家活動を行う。大学卒業後は美術的な観点以外で物事を見つめてみたいと考え、都内科学館にて展示解説員として従事。その後クリエイティブ領域に戻り、ゲーム会社・アニメ会社にてシナリオ作成やSNS運営、アプリゲームや新規商品の企画制作進行を行う。マス層ではなくコア層へのアプローチ手法や、デザイン思考、また都市と地域をつなぐ様々なプロジェクトに興味を持ち、ロフトワークに入社。個人が満たされることと社会の幸福度が比例するために何ができるのか日々模索中。将来の夢はハーブを育てる現代魔女。
株式会社ロフトワーク, MTRL クリエイティブディレクター
関本 武晃
早稲田大学文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系修了。卒業後、映像制作会社にてアシスタントディレクターとしてTV番組や配信番組の制作に従事。2021年11月にロフトワークへ入社。
MTRLのクリエイティブディレクターとして、これまで企業の研究開発や新規事業創出の支援、学術機関の活動・発信支援、アイデアソンの設計・ファシリテーションなどのプロジェクトを担当。
趣味で小説をはじめとした様々な文芸表象についての創作・批評活動を行っている。
株式会社ロフトワーク, MTRL アシスタントディレクター
川口 和真
兵庫県出身。立命館大学大学院経営学研究科修了。大学院では、意味のイノベーションにおけるデザイン思考を中心にデザインマネジメントを学ぶ。主に組織へのデザイン思考導入のための定量的評価をテーマに研究を行っていた。また、在学中に社会人向けのデザイン思考ワークショップのファシリテーター、デザインリサーチを用いた企業への新規サービス提案、インクルーシブデザインに関するリサーチなども経験。学問だけではなく、実務におけるリアルなデザイン思考やデザイン経営に携わってみたいと思い、ロフトワークに入社。夜の散歩が好き。
MTRL エンジニア
土屋 慧太郎
高専で電子工学を学び、大学院ではヒューマンコンピュータインタラクション・ウェアラブルコンピューティングを研究。現在は、ハードウェアを用いた研究プロジェクトや展示制作やWebでディレクションなど、ラピッドプロトタイピングのスキルを活かし多岐にわたる場面で活動。「身体性」を軸に「思考」と「試作」を行き来するスタイルで、日々ものづくりの楽しさを探求している。
株式会社ロフトワーク, MTRL プロデューサー
金 徳済
兵庫、大阪で在日コリアンとして育つ。London College of Fashion(ロンドン芸術大学)スポーツウェアデザイン専攻。卒業後は海外インターンを経て上京。ヨネックスとGUで商品企画、デザイン、開発を行う。海外、モノづくり、仕組みづくりに関心がある。個人、組織、社会の課題解決と価値創造に取り組みたいと思い、ロフトワークに入社。
株式会社ロフトワーク, バイスMTRLマネージャー
長島 絵未
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。広告制作会社にてディレクターとしてイベントやデジタルコンテンツの制作を担当。ロフトワーク入社後はWebや映像などのデジタルコミュニケーションから空間デザイン、組織改革プロジェクトなど、多岐にわたるプロジェクトを担当。MTRLに所属後は、化学メーカーや素材メーカーをクライアントとしたプロジェクトを推進。サーキュラーエコノミーとサステナブル素材に関わる仕組みのデザインと実践を行なっている。
https://loftwork.com/jp/people/emi_nagashima