- Project Report
マテリアルを起点にシンカする 未来のくらしを描く
人びとの暮らしはマテリアルに支えられている
あなたが、今まとっている服も、座っている椅子も、
今、見ているディスプレイも、
全て、マテリアルによって形作られたもの
これまでも、これからも、マテリアルは、くらしを進化を支え続ける
未来のくらしを描くとき、その起点はマテリアルであるべきだ

MATERIAL DRIVEN INNOVATION
マテリアルの「機能的価値」だけでなく、「意味的価値」による価値の創造へ
「どうやって開発するのか」ではなく、「なぜ開発するのか」
創り出した価値が、くらしにどのような意味を与えるのかが問われる材料開発が必要とされています。
これまでは、思いがけない発明、高度な機能の発現こそがイノベーションを創出するとされてきました。そのための技術開発や改良、改善への取り組みを繰り返してきました。
しかし、それだけでは、お客様にお役立ちを届け続けることは難しくなってきています。
なぜなら、技術のイノベーションではなく、”意味”のイノベーションが、価値の源泉になってきているからです。
マテリアルを起点とした”意味”のイノベーションの実践がMaterial Driven Innovationです。
「 _and Material 」Project
「マテリアルと」つくるくらしの未来へのアプローチ

製品やサービスに新しい付加価値が求められ続ける現在、Material Driven Innovation思考のもとで、当社が培ってきたマテリアルの経験値を起点として、単なる問題解決型のアプローチだけでなく、提供する価値に新しい「意味」を与えることで新しいアプローチを探求するプロジェクトです。

Material Innovation DOJO: Material Driven Innovation 思考を基軸に、材料技術者の多機能化による価値創造アプローチ。
オオギリアル: 材料技術者、マーケッター、デザイナー、エンジニア、プランナーという多機能チームによる価値創造アプローチ。
WORKS
わたしたちが実践したアプローチをご紹介します。
オオギリアル

「オオギリアル」は、ある「材料」をテーマに、材料技術者、エンジニア、デザイナー、マーケッターが集い、そのコラボレーションによって、材料を基点に新しい製品を描いていく価値創造ワークショップです。
パナソニックだからこそできる「材料から暮らしまで」を実現するために、パナソニックの価値創造人材が集い、材料を暮らしに届けるお手伝いをいたします。
IDEAS
タングステンの「意味的価値」に着目した製品アイデアをご紹介します。
タングステン極細線
- 極細線
- コイルフィラメント
パナソニックが、電球の販売を今から80年以上前の1936年。その電球の中で光り輝き明かりを齎してきたのが、タングステン極細線です。当社は、70年以上もタングステンの様々な加工技術を培い、まるで糸のように扱うことができるのに、様々な機能を持っている素材を生み出しました。この材料が、どんな意味を持つことができるのか?オオギリアルのプロセスの中で見出すチャレンジをしました。
T FOOTBAG
タングステン繊維製の、半永久的に使える強度を活かした「足袋」。靴やソックスを脱ぎ、地球の大地と直接つながることで、身体の電気を地面に逃し電気バランスを保つ「アーシング®」にも好適!さあ、母なる大地とつながってみましょう。
Tungsten HARP
「灯り」をもたらすタングステンでぬくもりの「音色」をあなたに。タングステンを活用した「暮らし」への新しいアプローチ。100年前に、各家庭に「灯り」を届けたタングステン。 これからは、各家庭に心地よい「音色」を届ける存在として生まれ変わります。
Wolf Wave Veil
タングステンの「糸」でレースを織り、窓際で機能するカーテンのようなプロダクト。極細線化技術により存在が気にならないほどの透過性を実現しつつ、金属としてのキラメキも残します。建築の開口部、窓際、大型施設の出入口など、外気と接する部分に利用し、さりげなく人々の生活を守ります。
Material Innovation DOJO


Material Innovation DOJOは「材料技術者の多機能化」を目指したプログラムです。具体的には「Material Driven Innovation 思考」を基軸に、材料技術者がサイエンス/エンジニアリングだけではなく「あるべき未来を構想し、事業課題を創造的に提案できるデザイン能力」を育みます。本年度は、「“2040年の電子材料”が日常の風景をどうアップデートするのか」という観点から、 ネクストエレクトロニクスが生み出す未来の暮らしのデザインに挑戦しました。
IDEAS
材料技術者が描いたちょっといい(?)未来のくらしをご紹介します。
Living Room as a 3rd Place
みなさんは、リビングルームで何をしてお過ごしですか?リビングルームは、くつろぐ場所から、テレワークやオンライン学習をする場所へ変化してしまいました。そこに介在する「声」によって、リビングにおける家族の心地よい共存が阻害されつつあります。「オンライン」と「オフライン」が共存しつつも、心地よく交わり合うリビングを音を制御するマテリアルで実現しませんか?
GUardening Green for Family-Room
「緑」に触れたり包まれたりすることで、心は穏やかになります。ですが植物を室内にそのまま持ち込むと、葉が落ちたり枯れたりと、お世話が必要。ダミー植物ではどこかさみしい。できれば空気からウイルス物質を取り除いてくれたら・・・。天然の緑の癒しと、抗菌消臭効果を組み合わせた、新たな「緑」をマテリアルで実現しませんか?
Smart Energy Flexible Supply
地域社会における学び舎としてだけではなく、非常時における避難所としての機能も持つ「学校」。タブレットを用いた学習や、非常時における電源供給の場面で「電気」をコンセントに縛られずに供給できたら・・・。近年設置が進む学校の太陽光発電から生み出される電気を、校内の様々な場所で無線供給可能なインフラ/環境を材料で実現しませんか?
MATERIALS
パナソニックのマテリアルの一部を紹介します。
黒い板のヒミツ
グラファイト材料

この黒い物体はなんでしょうか。正体は、グラファイト材料。当社が電気製品の熱マネジメント材料として技術開発を行ってきました。ダイヤモンドのに次ぐ高い熱伝導性を持つことから、その機能に着目されてきました。また、高弾性で、反磁性をもつ多機能材料でもあります。でも、なんだか綺麗ですよね。この美しさと、多くの機能がもたらす効果を求められる用途へのチャレンジを行っています。
プラスチック?それとも木??
セルロースファイバー成形材料
もしプラスチックのように加工できる木材があったら?パナソニックの樹脂複合加工技術によって、大部分の樹脂に非常に高い濃度で植物由来のセルロースファイバーを混ぜてみました。すると、天然由来材料を高濃度で含み環境にやさしい成形樹脂が出来上がりました。そして、さらにさまざまな加工方法を探求した結果、素材の植物由来の香りや質感を持ちながら、プラスチックのように加工ができる新しい成形材料が出来上がりました。この材料が、未来の持続可能な暮らしの中で当たり前の材料になるかも。
しなやかなエレクトロニクス
Beyolex

独自の樹脂設計技術により、従来のフレキシブル材料では難しい伸張/復元を可能とした熱硬化性ストレッチャブル材料。高い耐熱性を有しながらも、伸縮自在な折り曲げや、さまざまな曲面への追従により、エレクトロニクス設計に新たな可能性を提供します。「しなやかな」エレクトロニクスデバイスの実現により、ウエアラブル、センサ、ディスプレイ、ロボットなど幅広い新たな分野での展開が見込まれています。