KYOTO
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【トーク&ワークショップ】最適解から体験の設計へ – 理系キャリアのためのデザイン・アート入門 vol.1
理系こそデザインを学ぼう。「良いものをつくったのに社会に届かない」という課題・悩みを突破する「体験設計」の学びに触れるトーク&ワークショップを無料開催します。自身のキャリアの可能性を拡張したい理系職の方はもちろん、中高生の進路指導に携わる教員や保護者の方もぜひお越しください。
ABOUT イベント内容
研究開発やものづくりの現場では、しばしば「良いものをつくったのに社会に届かない」という壁に直面します。
その壁を越えるには、機能や精度をゴールにするのではなく、体験の全体設計という視点が不可欠です。本講座では、デザインとアートを「キャリアを広げる方法論」として紹介し、エンジニアリング・データサイエンス・ライフサイエンスに携わる人が未来に向けて自分の仕事を社会に届けるためのヒントを得られる機会をご提供します。
理系こそデザインを学ぼう。それはキャリアを広げ、技術を社会に届ける力になる。
(共催:立命館大学 デザイン・アート学部・立命館大学 大学院 デザイン・アート学研究科 / 株式会社ロフトワーク)
触れられる学び
・サイエンスやテクノロジーを社会と接続するための言葉・設計方法
・異分野協働・共創の共通言語
・未来の働き方・研究の仕方を再設計する視点
本講座は、いま現場で実践を積んでいる社会人、これから進路を選ぶ学生、その学びを支える教育者・保護者まで、すべての方を“当事者”として歓迎します。個人だけではなく、周囲との関係や社会との接続によって形づくられる学びのきっかけとなる場を目指して開催します。
こんな方におすすめ
・エンジニアリングに携わる方
・メーカーで技術の社会実装や価値創出に取り組む方
・AIやライフサイエンスなど先端的な領域の研究や事業を志す方
・自身のキャリアの可能性を拡張したい理系職の方
・中高生の進路指導に携わる教員や保護者の方
・小中高で学んだSTEM教育や探究学習を将来のキャリアに繋げたい方
背景・課題
出発点としての悩み
・「技術的には優れているのに、社会に届かない…」
・「効率や性能の最適解を追求しても、ユーザーや社会が受け入れてくれない…」
・「自身が携わる仕事が、最終的に社会とどのように接点を結び価値を生み出すのか、リアリティがない…」課題:「最適解志向の限界」
・「精度」「効率」「機能」がゴールになりがち。
・しかし、現実にはユーザー体験・社会的文脈・感情的な価値が導入成否を左右する。アプローチ:「体験の全体設計」
・技術の成果を「なぜ必要とされるのか / どのように人や社会に接続させるか」を起点に考える。
・部分最適ではなく、利用者・環境・社会システムを含めた「全体」を設計対象とする。デザイン・アートを学ぶ意味
・デザイン:人や社会を起点に問題を再定義し、最適解以外の可能性を探る態度。
・アート:既存の枠組みや前提を問い直し、未知の価値を提示する力。
→ この両輪が「良いものをつくったのに届かない」という課題を突破する鍵になる。
タイムテーブル(予定)
14:00-14:05 イントロダクション
「なぜ“最適解”では社会に届かないのか? – 理系的アプローチでの事業や研究が直面する“届かない壁”の共通性」
14:05-14:25 キーノートスピーチ
「デザイン・アートとは、どんな態度と技術か? – 問題設定の仕方、前提を問い直す力、意味的価値の創出プロセスについて」
・スピーカー:八重樫 文(立命館大学 経営学部 教授)
14:25-15:00 ゲストプレゼンテーション
実践者によるトーク
・スピーカー:森岡 東洋志(BASSDRUM Tech Director)、長谷部 臣哉(島津製作所 プロダクトデザイナー)
15:00-16:30 ワークショップ
テーマ:「機能ではなく体験をゴールにしたプロトタイピング」
16:30-17:00 講評・クロージングトーク
17:00-18:00 懇親会
SPEAKER 登壇者
立命館大学 デザイン・アート学部 教授(2026年度から)/学校法人立命館 総合企画室 室長/立命館大学 デザイン・アート学部、デザイン・アート学研究科設置委員会 副委員長/立命館大学 経営学部 教授/立命館大学DML(Design Management Lab)チーフ・プロデューサー
八重樫 文
2026年4月に新設予定の立命館大学 デザイン・アート学部の開設準備を主導。1973年北海道江別市生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。デザイン事務所勤務、武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科助手、福山大学人間文化学部人間文化学科メディアコミュニケーションコース専任講師、立命館大学文理総合環境・デザイン・インスティテュート准教授、同経営学部准教授を経て、2014年より同教授。2015、2019年度ミラノ工科大学訪問研究員。専門はデザイン学、デザインマネジメント論。
BASSDRUM テクニカルディレクター
森岡 東洋志
1981年生まれ。東京工芸大学博士課程満期退学。工学修士。メーカー勤務を経て、2014年からワントゥーテンデザインにてIoTデバイスの開発やスマートフォンアプリのSDK開発、インスタレーションの開発に携わる。2015年、プロトタイピングに特化したワントゥーテンドライブを設立し、CTOとしてメーカーとの新製品開発やテクノロジーを使ったエンターテイメントの開発を行う。2018年、本体ワントゥーテンのチーフマネージャーに。2020年に独立し、BASSDRUMに参画。大阪芸術大学にて非常勤講師も務める。
株式会社島津製作所 プロダクトデザイナー
長谷部 臣哉
1979年生まれ。立命館大学大学院理工学研究科修了、工学修士。株式会社島津製作所入社後、エンジニア職を経てデザイン部門に異動し、プロダクトデザイナーとして分析計測機器および医療機器などのデザイン業務に従事。グッドデザイン賞、IF Design Award、Red Dot Design Award のデザイン賞を受賞。京都精華大学非常勤講師を務める。個人活動では、インスタレーションアートおよびAR/VR関連作品の制作に取り組み、近年ではAR作品でアワードを受賞(NewView Award 2021・2024)
ファシリテーター
株式会社ロフトワーク FabCafe Kyoto ブランドマネージャー
木下 浩佑
京都府立大学福祉社会学部福祉社会学科卒業後、カフェ「neutron」およびアートギャラリー「neutron tokyo」のマネージャー職、廃校活用施設「IID 世田谷ものづくり学校」の企画職を経て、2015年ロフトワーク入社。素材を起点にものづくり企業の共創とイノベーションを支援する「MTRL(マテリアル)」と、テクノロジーとクリエイションをキーワードにクリエイター・研究者・企業など多様な人々が集うコミュニティハブ「FabCafe Kyoto」に立ち上げから参画。ワークショップ運営やトークのモデレーション、展示企画のプロデュースなどを通じて「化学反応が起きる場づくり」「異分野の物事を接続させるコンテクスト設計」を実践中。社会福祉士。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。
株式会社ロフトワーク, プロデューサー
吉江 美月
京都生まれ京都育ち。同志社大学大学院法学研究科(労働法専攻)修了。
大手メーカーの法務・コンプライアンス部で7年間勤務し、契約法務やコンプライアンス対応、M&A、訴訟、新規事業支援を担当。社内外で労務コンプライアンス研修の講師も務める。
M&Aやブランディング支援を通じ、法的視点を超えたプロジェクト推進に興味を持ち、2024年よりロフトワークに入社。Web制作、コミュニティデザイン、UXリサーチなどのプロデュースを担当。
社外では、教育・福祉施設の運営支援に携わり、華道嵯峨御流師範として研鑽を積む。趣味は野球観戦、華道、仲間との飲み時間。
株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
䂖井 誠
京都精華大学大学院修了。版画・染色を学び、印刷工、額縁・表具の職人、百貨店の店舗運営、建築コンサルタント、展示設営業務を経て美術系大学でUX/UIデザインを学ぶコースの教員となり、連携授業でロフトワークと出会う。事業の幅広さ、革新性、そして多くのユニークな社員に興味を持ち、2020年入社。
幼少期、北海道の山奥で造園業を営む祖父母宅で育った原体験からD.I.Y精神を強く持ち、住まいである古民家の改装や修繕をしながら、アーティスト/キュレーターとして展覧会も行っている。趣味は手紙を書くこと、石拾い、天体観測。https://loftwork.com/jp/people/makoto_ishii
立命館大学 デザイン・アート学部
立命館大学 大学院 デザイン・アート学研究科
デザインとアートにかかわることで磨かれる、美的感性
触れること、味わうこと、匂いを確かめること、よく見ること、耳を傾けること。
そうして感じ取った事物のあちこちから、意味を見出すこと。
──程度の差はあれ、多くの人が世界を経験する際にしている行為です。けれど、より高い感度で、あるいはより専門的な仕方で、世界に臨む人々もいます。
芸術活動やデザイン行為など、クリエイティブなものづくりに熟達したその人たちは、
見出した意味から新たなものをつくり出し、
世界に投げ返すことを、日常的におこなっています。例えば、太陽の光をキャンバス上に再現しようと励む画家。
例えば、ハチの巣の構造から家具や家屋をつくり出すデザイナー。
例えば、政治家には言えないことを落書きして世界を驚かせるアーティストも、そうでしょう。豊かな感覚で事物と向き合い、美しく心地よい世界を想像し、新たなものを世に問いかける。
──立命館大学 デザイン・アート学部、大学院 デザイン・アート学研究科は、
そんな美的感性の種を、あなたのなかに見つけていきます。
■ 公式Webサイト : https://www.ritsumei.ac.jp/da/
お問合せ
本イベントに関するお問合せは、下記までメールにてお願いいたします。
kyoto.marketing@loftwork.com
(担当:株式会社ロフトワーク 木下)
あらかじめご注意ください
・参加者の皆さんの写真やトークの内容は後日立命館大学およびロフトワークのWebサイトやSNS等に掲載する場合があります。
・プログラムは、予告なく変更される場合があります。
・視察・見学目的の方や、競合他社さまのお申し込みは、空席状況を問わず、お断りさせていただく場合がございます。
OUTLINE 概要
開催日 | 2025/10/25(土) 14:00–17:00 (開場 13:45-14:00 / 懇親会 17:00-18:00) |
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場 所 |
FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) 京都府京都市下京区本塩竈町554 ▼電車でのアクセス JR京都駅から徒歩20分 京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分 阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分 京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分 ▼バスでのアクセス 京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分 ※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。 |
参加費 | 無料 |
定 員 | 20名 |
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