KYOTO
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【京都のタネ vol.08】南極に土壌はないと言われて行ってみた
学問や研究の芽吹くまで
ABOUT イベント内容
多くの研究者や学者が住まい、行き交う学術都市、京都。今日もさまざまな研究や学問探究があちこちでなされています。せっかく今京都にいるのなら、知らないままではもったいない。
「京都のタネ ─ 学問や研究の芽吹くまで」は、京都に潜む様々な研究の種について研究者同士で会話しながら、根掘り葉掘り聞いてみるイベント。そのトークを自由に見聞きできる、ゆるい交流イベントです。
昔から研究者が集まる京都を、日本の未来の技術や研究の中心にしていきたい。
面白くてワクワクする。そんな楽しくてゆるやかな繋がりの場に気軽に参加してください。
知らなければ始まらない。学者による研究の最前線トーク
京都市内には現在、38の大学・短期大学が所在し(※)、民間の研究機関も含め学者、研究者、そして学生が人口の割合を占める割合は日本一。
文理を問わず、多くの学問の徒がこのエリアにひしめいている上、国際学会の実施回数も多い。
しかしながら、日常的にはそれら「研究のリアル」とふれあう機会がないというもったいない実情です。
※ ……京都市情報館サイトより
研究や学問の「結果」は論文やプレスリリースにて人目に触れるものの、そこに至るまでに様々な紆余曲折や試行錯誤があり、論文に至るまでに膨大な試行データや実験結果がうずたかく積み上がっているはず。そこには研究者達の日々の葛藤がにじんでいることでしょう。
ある研究者は実は世界の真理に迫っているかもしれない。あるいは未来の新たな常識を形作る事になるかもしれない。後生、振り返ってみれば「あれが世界が変わった瞬間だった」と語り継がれる瞬間が、日々どこかで起きている可能性があります。
そんな種々多様な学問や研究の「タネ」が大量にある街、京都。それらは芽吹くかもしれないし、肥やしになるのかもしれない。
そんな研究内容に触れてみることで、研究者同士、あるいは民間と研究所による新しいコラボレーションがうまれたり、自分の日々にも少しの変化があるかも知れません。
Presentation Theme
南極に土壌はないと言われて行ってみた
「南極に土ってないんだよ」。おそらく土壌を知らない南極の研究者がそう言ったから、そんなはずないだろ、と実際に行きました。もちろんありました。しかし、それ以上に南極の生き物たちが素敵で面白かったのです。南極の土壌を紹介するふりをして、夏の南極の陸地と浜辺と湖でみた生き物たちの素晴らしさを語る会になることでしょう。時間の許す限り、現地の風景や暮らしも紹介いたします。

どちらさん?とにらんでくるアデリーペンギン
人間文化研究機構 総合地球環境学研究所, 教授
林 健太郎
北海道大学大学院修士課程修了、東京農工大学大学院博士後期課程修了。博士(農学)。
生き物好きが高じて生命の根幹に隠れる窒素に関心が広がり、陸域の窒素循環研究に着手。農地、草地、林地、極地と展開して第58次南極地域観測隊夏隊に参加。国際窒素会議(窒素まつり)の日本初開催が決まり(2026年11月、国立京都国際会館)、組織委員長として奔走中。
2021年に第66回日本土壌肥料学会賞受賞。著書「薫風のトゥーレ」(幻冬舎)、編著書「図説 窒素と環境の科学」(朝倉書店)、監訳「奇妙で不思議な土の世界」(創元社)などがある

- コケ群落の下に発達した土壌

- 突っ込んでくるナンキョクオオトウゾクカモメ

- ウェッデルアザラシ亜成獣の大あくび
こんな人におすすめ
「世にはこんな世界があるんだ!」と面白がって仲間になってくれそうな方のご来場をお待ちしています。
- 異分野との研究者となかなか繋がる機会がない研究者・学者(大学/企業/在野の研究者のいずれでも)
- 大学院生、学部生など、将来的に研究の道に進むか悩んでいる方
- デザイナー、ライター、作家、俳句・短歌つくる人、フォトグラファーなど、言語化、具象化を生業にする方
- ものづくりの担い手
- 事象を編み、「伝える」事を生業にしている方。本の編集者、科学館や美術館の学芸員・キュレーター、お坊さんなど
分野は文理を問いません。また、その研究に従事している年数も問いません。
在野で日々仕事に従事するうちに、誰よりもこの分野に詳しくなってしまった、というかたも立派な研究者、学問の徒だと考えます。
PROGRAM プログラム
18:40 | 開場。順次ドリンクをオーダーして着席 |
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19:00 | ご案内。開始の案内 |
19:05 | 対談 |
19:45 | ネットワーキング |
21:00 | クローズ |
ORGANIZER オーガナイザー
京都大学 , 成長戦略本部 イノベーション領域 主任イノベーションプロデューサー
鶴 英明
福岡県生まれ、関西育ち、大学から東京で過ごし2016年に京都へUターン。大学院で学位(工学)取得、ポスドク時代を理化学研究所で過ごしたのち、本田技術研究所、ヤンマーを経て、2024年に京都大学へ。専門は先端素材製造学。大学院時代から多くの企業R&D部門との共同研究を経験し、ホンダの基礎技術研究センター入社を機に、ホンダジェット、二足歩行ロボット(ASIMO)、燃料電池など、世の中にまだない(当時)研究に身を置く人生がスタート。研究戦略企画、海外産学連携、オープンイノベーション、新規事業など、すぐには儲からないが、答えがなく問い続けること、考え続けることから価値を生み出す仕事をなりわいにして現在に至る。京都大学では、従来の産官学連携モデルを進化させ、眠っている/もったいない研究者の魅力を発信し、社会価値に変える(経済価値は必ずついてくる)ことに奮闘中。思いついたらまず行動し、コネクターであり続けることがモットー。
株式会社ロフトワーク, プロデューサー
山田 富久美
京都生まれ、京都育ち。幸福感に関心を持ち、大学卒業後はウェディングプランナーに。その後、NIPPONIAプロジェクトに参画し、拠点・サービスの立ち上げに従事。個人・組織・まちの転換期に立ち会う経験を通して、未来への道筋をつくり伴走する仕事に関心を持ち2022年6月ロフトワークに入社。
感性を起点にした変化のデザインを得意とし、企業や大学・研究機関の変革に向けた新サービス立ち上げやコミュニケーションデザイン、ブランディングのプロジェクトを担当。変革のはじまりはロジックではなく感性から。正しさよりも“らしさ“を大事にしながら、現場の眼差しから新しい価値が生まれるプロセスをデザインし、プロジェクトを育てることを目指している。
株式会社ロフトワーク , MTRLプロデューサー、コミュニケーター
田根 佐和子
大手PC周辺機器メーカーで営業部門、広告部門を担当した後、2006年、ロフトワークに入社。クリエイターとのチームメイキングに定評があり、ソーシャルゲームなどのコンテンツ・ディレクション分野で活躍。2011年に京都オフィスの立ち上げメンバーとして京都移籍。現在は素材の新たな可能性を探る事業「MTRL」のプロデューサーとして、企業や職人、研究者を繋ぐ活動をしている。特技は”興味の湧かないものはない”こと。職人/技術者/研究者への人一倍のリスペクトと個人的な好奇心から、プライベートでも日本中を駆け巡って会いに行ってしまう。趣味はスキーとダイビングという、ロフトワークでは数少ないアウトドア派。
OUTLINE 概要
開催日 | 2025/10/14(火) 19:00–21:00 (開場 18:40) |
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場 所 |
FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) 京都府京都市下京区本塩竈町554 ▼電車でのアクセス JR京都駅から徒歩20分 京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分 阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分 京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分 ▼バスでのアクセス 京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分 ※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。 |
参加費 | 500円(1drink付) |
定 員 | 40名 |
その他 |
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