• Project Report

JSTムーンショット型研究開発事業 広報用映像制作プロジェクト 若者世代との共創で描く、サイバネティック・アバターがある未来

Outline

ロボット・バーチャルアバター等の技術を活用した多様性社会を
自分ごと化するプロセスを映像化、研究テーマの理解促進につなげる

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進する、ムーンショット型研究開発事業目標1「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現する」の一環で、若年層に向けた当研究事業の認知と理解を促進するための映像を制作した。そのプロセスで、2050年の社会を担う若者自身がCAによって多様な選択肢が生まれる未来の社会像を「自分ごと」として想像するために、最新のCA技術のデモ体験を経て、ワークショップを実施。その過程を映像化し、YouTubeで公開した。

ワークショップには、中学生~大学生のプログラマー・アントレプレナーのほか、ALS/SMAなどの難病や重度障害などの理由で外出困難である当事者が、CA操作者として参加するなど、オンライン&オフラインのハイブリッドで多彩な人々が参加。デモ体験やCA操作者との協働を経て、未来のCA社会の情景をストーリー、寸劇へと落とし込んだ。

プロジェクトをきっかけに、ワークショップ参加者や動画視聴者とCA研究者との継続的なコミュニケーションが生まれている。

Project Summary

  • サイバネティック・アバター(以下、CA)が普及した未来社会における、CA社会の情景を想像する
  • 若者世代に向け、研究開発の認知と理解を促すためのプロモーション映像を制作
  • 制作プロセス内に、CA研究者と若者世代との相互理解の機会を設計

Outputs

内閣府/科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業・目標1
「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」
広報用映像

Staff Credit

  • クライアント:国立研究開発法人 科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業
  • ディレクション:MTRL by Loftwork
  • 撮影・編集:壱岐 紀仁
  • アニメーション制作:株式会社ライト・ザ・ウェイ

Member

株式会社ロフトワーク, MTRL リードディレクター
松本 遼

京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科卒。在学中からデザイナーとして活動し、2007年にはUNIQLO CREATIVE AWARD 佐藤可士和賞を受賞。卒業後デザイン事務所勤務を経てフリーランスとなり、京都福寿園の広告制作や、10万筆の署名を集めたLet’s Dance署名推進委員会の広報戦略に参画する。
2017年ロフトワーク入社。意匠としてのデザインだけでなく、プロジェクトの上流からより深くクリエイティブプロジェクトに関わることを目指す。

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株式会社ロフトワーク, MTRL プロデューサー
金 徳済

兵庫、大阪で在日コリアンとして育つ。London College of Fashion(ロンドン芸術大学)スポーツウェアデザイン専攻。卒業後は海外インターンを経て上京。ヨネックスとGUで商品企画、デザイン、開発を行う。海外、モノづくり、仕組みづくりに関心がある。個人、組織、社会の課題解決と価値創造に取り組みたいと思い、ロフトワークに入社。

株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
黒沼 雄太

中央大学、東北芸術工科大学大学院で人類学を専攻。日本各地で、自然資源に依拠した暮らしを参与観察する。修士課程修了後、8年間、都内の映像制作会社に勤務。情報・ドキュメンタリー番組を中心に、人の暮らしや営みを伝える様々な映像を制作。PMBOKに基づいたクリエイティブ制作フローの設計や、非・放送文脈における映像のUX等への関心から、2017年ロフトワークに入社。映像や記事コンテンツの製作を得意としつつ新領域にも挑戦中。個人では映画の脚本や構成作家としても活動している。読書、映画、酒、野菜栽培を好む。

株式会社ロフトワーク, MTRL クリエイティブディレクター
関本 武晃

早稲田大学文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系修了。卒業後、映像制作会社にてアシスタントディレクターとしてTV番組や配信番組の制作に従事。2021年11月にロフトワークへ入社。
MTRLのクリエイティブディレクターとして、これまで企業の研究開発や新規事業創出の支援、学術機関の活動・発信支援、アイデアソンの設計・ファシリテーションなどのプロジェクトを担当。
趣味で小説をはじめとした様々な文芸表象についての創作・批評活動を行っている。

 

株式会社ロフトワーク, テクニカルディレクター
土田 直矢

大学卒業後、組み込みソフトウェアエンジニアとして次世代車載システムのスマートフォン連携機能、車載ソフトウェアプラットフォームの製品開発に従事。ロフトワークでは、技術的知見を用いたサービス・プロダクトの開発支援プロジェクトを担当し、様々なプロトタイプを制作。プロジェクトマネジメントだけではなく、自分で手を動かしながらアイデアを形にしていくことを大切にしている。社外活動としてCalm Technologyの思想を土台としたプロダクト開発チームを運営。「まずは試してみる」をモットーに日々ものづくりの楽しさを探求している。

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