Richlite リッチライト
再生紙にフェノール樹脂を含浸させた素材。天然木のような風合いがあり耐久性や耐熱性も併せ持つことから、建材や楽器のパーツなど、様々な場面で使用されています。
※最新の在庫については製造元にご相談ください。
Richliteについて
「リッチライト」は1943年に米国・西海岸北部に誕生した、紙でできた複合材。
誕生の当初は、航空宇宙産業の機械製作に使用されていました。
衛生的で耐久性が高いことから、やがて食品業界、海洋産業、アクションスポーツ産業へと広がり、スケートボードパークの建設にも使われるようになりました。
加工の容易性も加わり、現在は建築・デザイン業界でも屋内外の多様な用途に活用されています。
厚み:6mm ~ 75mm
サイズ:4’x6′(1220mm x 1830mm)~ 5’x12′(1525mm x 3660mm)
RICHLITEの4つの特徴
高耐久性
耐衝撃性・弾性強度や曲げ強度・構造的機能性が高く、非常に強い。
耐水性、衛生的、低吸湿性、耐熱性、耐火性、超高密度、高耐久性に優れている
加工の容易性
超高密度で隙間がないため、穴あけや、ねじ立て、細工、複雑なデザイン等の加工に最適。
高密度なハードウッド(堅木)と同様の扱いやすさで、切削や研磨、ルーター加工、接ぎ合わせが容易。
持続可能(サスティナブル)
FSC認証リサイクル製品、廃棄物発電(WE™)技術など。
質感・風合い
特徴的な見た目と風合いで、独特の質感を実現。
なめらかで、滑りがよい特徴を活かしスケートランプ用素材として多用される面も。
製造方法
熱硬化性樹脂をしみ込ませたロール紙を裁断し、ハンドレイアップという方法で成形されます。
バランスと安定性を確保する為、人手により一枚一枚を注意深く、互い違いの方向に重ねます。
板状に積み重なった材料に均一な熱と圧力をかけると、樹脂が固まり、層になった紙同士が結合します。
時間をかけてこれを冷却すると、固く、強い素材が出来上がります。
リッチライトは、多様な大きさと厚さにプレスすることが可能です。
持続可能性への貢献
再生材と、厳格な森林管理のもとで伐採された木からできたリッチライトは、CO2排出量を極力抑えつつ成功を収めることを目指しています。
樹脂溶剤と廃棄物発電システム
リッチライトは、樹脂の溶剤としてエタノールとメタノールの双方を使用しています。この2つを混ぜることにより、紙に樹脂を浸透させる工程で発生する、排気を燃焼させる為に必要なエネルギー量を低く抑えることができるからです。この配合された樹脂でなければ、非常に多くのエネルギー量が必要となります。
また、循環型再生エネルギーと言える廃棄物発電(WE™)の技術を使ったシステムによって、廃棄樹脂を乾燥工程で燃料として再利用しています。これにより、リッチライトは天然ガスの使用を83%削減しています。
二酸化炭素(CO2)排出量の軽減
リッチライトは、2005年から温室効果ガス(GHG)プロトコルを使って、排出ガス量を測定し始めました。
2010年には二酸化炭素排出量を32%削減することに成功しました。
認証
リッチライトの全製品がこれらの認証を受けています
◎ 本ページの掲載情報は、すべて RICHLITE 公式ウェブサイト より引用のもと、編集・作成されています。