Nanoparticle-in-oil dispersion 油中ナノ粒子分散体
油に溶けない物質をナノ粒子化し、油の中に均一に分散させる技術
※最新の状況については製造元にご相談ください。
油中ナノ粒子分散体の製造について
スキンケア化粧品などで水溶性の有効成分(ヒアルロン酸など)をナノ粒子の状態にしながら油の中に効率的に分散(溶けたように)させる技術です。
本技術のメリット
- 水溶性の有効成分は、皮膚(水をはじく性質あり)で浸透が阻害されますが、本技術を用いますと、オイルベースで皮脂になじむため、皮膚表面に保持されやすくなります。
- 有効成分がナノサイズであるため、皮膚に塗った際に浸透しやすくなっています。
- 一般的な乳液タイプの場合、比較的短時間で有効成分が沈んでしまいますが、本技術を用いますと、有効成分の粒子サイズが小さいため、年単位での状態安定性が得られます。
これらのメリットを生かして、既に化粧品分野での利用実績がありますが、他にも食品、医薬、機械分野などで活用できる可能性があり、多方面からの新たなご利用者を募集しています。
油中ナノ粒子分散体の製造工程
本技術は、乳化と脱水というシンプルな工程で構成されており、比較的価格の安い汎用機により実施可能です。
宮崎県工業技術センターで研究を重ねた結果、特定の処方を採用することにより、透明度がコントロールされた高品質な油中ナノ粒子分散体の製造も可能になりました。
透明度の高い分散液は、化粧品や食品等の特に製品イメージが重要視される分野において、さらなる利用拡大が期待されています。