• Event Report

名古屋共創会議 vol.3 〜事業を生み出すコミュニティをつくる〜

About

デザイン経営と、コミュニティ。

名古屋や東海エリアにおけるオープンコラボレーションの可能性を探求し、ビジネスの機会創出を促すシリーズイベント、名古屋共創会議。今回は、ビジネスを生み出す装置として「コミュニティ」をテーマに開催します。

紹介する事例は、1518(いちごいちはち)という中小の家具メーカーを中心とした家具のものづくりのコミュニティです。オフィス家具を製造販売する3社がデザイナーの横関亮太さんを中心としたクリエイターと共に立ち上げ、企業やクリエイターを巻き込みながらプロダクトを開発しています。その根底にあるのは、つくり手とつかい手の垣根を超えた、コミュニティだからこそ出来る共感性の高いものづくりです。1社(1人)ではできない事でも、オープンなコミュニティ(1518ではMade By Communityと表現)では実現できるということを、1518の取り組みは私たちに教えてくれます。

イベントでは、1518の発起人でノーリツイス代表取締役の青木照護さんと、デザイナーの横関亮太さんにお越しいただき、企業間連携が行われた背景や課題感、またデザインの考え方がこのプロジェクトにどのように関わっているのかなどをお話しいただきます。

また、コミュニティの活動によってビジネスやムーブメントを生み出していくというのは、FabCafeもオープンした2012年から変わらず実践していること。FabCafeの具体事例もいくつかご紹介しながら、参加者の方々が具体的に取り組んでいくためのポイントをディスカッションします。

「中小企業のデザイン経営」の5つの特徴を具体事例と繋げるイベントシリーズ

2018年に経済産業省特許庁から『「デザイン経営」宣言』が発表され、企業の導入事例も増えてきた、デザイン経営という考え方。しかし、いざデザイン経営のアプローチを自社に取り入れようと思っても、具体的にどんな課題に対してどんなアプローチがあるのか、また、そのためにどんなプロセスを踏むべきかについては、まだ悩んでいる企業経営者や組織長の方も多いのではないでしょうか?

そこで、そこで名古屋共創会議では、ロフトワークが経産省の委託を受けて実施した調査「中小企業のデザイン経営」の5つの特徴に沿って関連する具体事例や実践者のお話を共有しながら、デザイン経営の実践に向けて共に学び合うシリーズイベントを実施します。各イベントの中では、具体事例を紹介したり、実践者をお招きしたり、また参加者同士のディスカッションを通して、自社に置き換えたときにどんなアクションがあり得るのか、具体的に取り組むきっかけを見出す機会となります。

今回のテーマ「共創のコミュニティをつくる」

今回のイベントでは、デザイン経営の具体アプローチのうちのひとつ、「共創のコミュニティをつくる」をテーマに開催します。


参考)デザイン経営の実践において5つの特徴のうちのひとつ「ビジョンを更新する」 出典:「中小企業のデザイン経営」

各イベントで取り上げるテーマ

・「ビジョンを更新する」 ゲスト:株式会社ソーキ (2/10)
・「共創のコミュニティをつくる」(3/23)
・「経営にデザイナーを巻き込む」(開催日未定)
・「組織の変革をデザインする」(開催日未定)
・「文化を生み出す」(開催日未定)

SPEAKERS

株式会社ノーリツイス, 代表取締役
青木 照護

1977年3月23日名古屋生まれ名古屋育ち。名古屋大学卒業後、オフィス家具の老舗メーカーである家業の㈱ノーリツイス、東海金属工業㈱に入社。同時に、得意先である㈱イトーキへ出向し、東京で3年間飛び込み営業を経験。26歳で実家へ戻り、35歳から四代目社長を引き継いでいる。2018年から「1518(いちごいちはち)」プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトリーダーを務めている。他に、2005年から2017年まで青年会議所(JC)に在籍。名古屋青年会議所2014年度第64代理事長、日本青年会議所2017年度第66代会頭を歴任。

RYOTA YOKOZEKI STUDIO株式会社 代表取締役/プロダクトデザイナー
横関 亮太

1985年岐阜県生まれ。金沢美術工芸大学製品デザイン学科卒。2008年から2017年までソニー(株)クリエイティブセンター勤務。2017年RYOTA YOKOZEKI STUDIOを設立。プロダクトデザインやクリエイティブディレクションを軸に、家具、家電製品、生活用品など国内外の様々なプロジェクトを手がける。2016年「AIZOME chair」がVitra Design Museumに永久所蔵された。iF Design賞、Good Design賞など受賞多数。
http://www.ryotayokozeki.net

株式会社OKB総研, 戦略事業部長
長瀬 一也

1995年に大垣共立銀行入社後、渉外係を担当。現状維持は後退をポリシーとして、社内提案制度で2年連続表彰を受けるなど、チャレンジ精神旺盛な営業店時代を過ごす。2007年、株式会社共立総合研究所(現OKB総研)に出向し、若手経営者勉強会を企画運営する中で企業ネットワークを構築。2016年10月から2018年3月まで業務派遣された株式会社JTB総合研究所では、地方創生のリアルを体感。2019年4月より現職。地方銀行が果たすべき役割とは何かを自問自答する毎日。

FabCafe Tokyo CTO
金岡大輝

英国で建築を学んだ後、持ち前の幅広いデジタルファブリケーションの知識を活かしFabエンジニアとしてFabCafe Tokyoの立ち上げに参加。Fab部門のリーダーを務め、テクニカルワークショップなどを主宰。その後、Noiz Architectsにてコンピューテーショナルデザインを駆使した建築設計に携わる。

2015年ロフトワーク入社。デジタルファブリケーションの知識と海外とのネットワークを活かし、世界各地のFabCafeの立ち上げ・海外クリエイターとのコラボレーションや作品制作・自治体や海外大学との教育プログラム設計・アート展示ディレクション・コミュニティ運営・コンピューショナルデザインを駆使したプロジェクト企画などを幅広く手がける。

2019年よりFabCafe Tokyo CTOとしてFabCafe Tokyoのリーダーを務める。

株式会社ロフトワーク / MTRL / 株式会社FabCafe Nagoya, MTRLプロデューサー、FabCafe Nagoya COO
井田 幸希

慶應義塾大学 環境情報学部卒。通販業界を経て独立し、編集プロダクションで企画・編集を幅広く手がける。さらに広告営業を経て、2017年に株式会社ロフトワーク入社。プロデューサーとして幅広いプロジェクトでクライアントの機会創出を手がける。2020年からは取締役として株式会社FabCafe Nagoyaに参画。立ち上げメンバーとして、ものづくりに重点を置いて事業開発やデザン経営の推進を行なっている。
https://loftwork.com/jp/people/miyuki_ida

株式会社OKB総研, 戦略事業部 研究員
大橋 史明

2010年に大垣共立銀行に入社。融資・渉外業務を経験するとともに、社内の社会貢献活動や若手社員による経営参画プロジェクトに参加。2015年より1年間、株式会社JCBにてポイントを活用した販売促進企画を学んだ後、株式会社OKB総研に出向。主にセミナー・講演会や若手経営者勉強会の企画・運営をおこなう。

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