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アフターコロナの世界をプロトタイピングする 「FutureCity」プロジェクトをスタート

この記事は、MTRLを運営するロフトワークのWEBサイト(loftwork.com)から転載しています。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、私たちの世界は根本的に変化してしまいました。

仕事からプライベートの過ごし方まですべてが混乱し、世界中の人々が『新たな当たり前』に適応するために新しい方法を模索しています。

これまで私たちを取り巻いていた「当たり前」が変わってしまった今、新しい現実をどのように理解するべきなのでしょうか?そして私たちはどのような未来へ向かっていくのでしょうか。

私たちが学び、働き、そして生きる方法は、コロナウィルスが訪れる前と決して同じではないかもしれません。

この状況をよりよい未来をつくる「チャンス」に変えていくために、MTRLはロフトワークと共に、グローバルなクリエイティブコミュニティを活かしてアフターコロナの未来について探索するプロジェクト「FutureCity」をスタートさせます。

FutureCityプロジェクト概要

「FutureCity」では、新型コロナウイルスの感染が拡大した後の、私たちがこれから向き合っていく新たな世界について考え、可能性を探ります。教育、リモートワーク、スマートリビングなど新たに生まれた課題や、今だからこそ改めて考え直したいテーマを取り上げ、それに対する革新的なアクション、および過去のシステムをアップデートする方法について考えていきます。

各テーマにごとに有識者を招いたオンラインカンファレンス、アイディアを世界中から集める企画「Design Challenge」などさまざまな切り口で、世界中から知見や知恵を集めるイベントやチャレンジを実施していきます。

またこの「FutureCity」にまつわる一連のイベントは、オンラインで開催。日/英の両言語で実施します。

 

「Design Challenge」事例|世界中から集まった229のアイディア

「FutureCity」プロジェクトに先んじて、2020年3月に、ロフトワークでは、世界11拠点に展開するFabCafe Globalと共同で、社会問題になっている「マスク不足」に対して、今使えるアイディア、マスクのあり方をアップデートするアイディアを募集する「Mask Design Challenge2020」を開催。募集期間の約3週間で、世界中から229ものアイディアが集まりました。

FutureCityでは、こういった動きを多くつくりだし、アフターコロナの世界をより多くの人と共に考え、アクションを起こしていく動きを生み出したいと考えています。

「FutureCity」第1回目のテーマは「学びのあり方」

「FutureCity」プロジェクトの第1回目のテーマは「学びのあり方」です。世界中で教育機関が休校となり、オンライン授業に切り替えての実施が始まっています。また、さまざまなオンライン学習サービスが普及し、オンラインだからこそ広がる「学び」の可能性も見え始めました。しかし、一方で、長時間のオンライン疲れなども起こり始めています。

アフターコロナの世界での「学びのあり方」をテーマに、オンライン、オフラインともにどうアップデートしていけるのかを今回考えていきます。

遠隔教育、バーチャルリアリティ、ゲームベースの学習など、現在の課題と将来の可能性を分析しながら、大きな疑問を投げかけてみませんか?

 イベント:オンラインFAB Meetup「Immersive Distant Learning with XR 」

FabCafeの店舗で開催されてきたミートアップイベント「Fab Meetup」がオンラインで復活します。このイベントでは、FutureCityの第一弾として、各分野の専門家がデザイン、テクノロジー、イノベーションを駆使したオンライン学習の可能性について掘り下げていきます。物理的な学習がオンライン学習に完全に取って代わられることはあるのでしょうか?

Numenaの共同設立者であるAndreea Ion Cojocaru、パーソンズ教授のKyle Li、ロフトワーク香港の共同設立者であるHarvey Chungが、「XR (VR/AR/MR)を使った没入型リモート学習」というテーマで、コロナ時代における教育の役割を探ります。

バーチャルリアリティとその影響について造詣の深いAndreea Ion Cojocaru氏は、クリエイティブスタジオNumenaでの仕事を通じて得たバーチャル空間デザインの豊富な経験について語ります。

一方、クリエイティブ・テクノロジストのKyle Liは、プログラム・ディレクターとしてパーソンズ美術大学でデザインとテクノロジーのBFAプログラムを指揮した経験があり、カリキュラムの構築や学生の参加を促す新しい方法を見つけることに精通しています。

開催日時:2020年5月5日(火・祝) 日本時間 20:00-21:00
イベントページOnline FAB Meetup “Immersive Distant Learning with XR”
参加方法:Youtube Live FabCafe TV

コンペティション:オフラインの学習を考え直す「Innovative Game Design Challenge 」

FutureCityの教育への取り組みの一環として、ゲームをベースにした楽しくインタラクティブな学習の世界にも踏み込んでいきます。

新しいカードゲームでも、実験的な積み木でも、あなたの「オフライン」ゲームのアイデアを「Innovative Game Design Challenge」で募集します。あらゆるタイプのクリエイターやメイカーを対象としていますが、私たちは「Fab」に関するあらゆるものが大好きなので、特に3Dプリントやレーザーカットされた作品をこのチャレンジのために募集します。

賞金はありませんが、勝者にはFabCafe Globalのネットワークでオンラインとオフラインの両方で紹介されるチャンスがあり、企業とのコラボレーションの可能性もあります。

詳細は Innovative Game Design Challenge のページをご覧ください。

Opening Live Talk: Innovative Game Design Challenge

イベントページ:https://www.facebook.com/events/223085508783804/

このコンペティションのキックオフイベントとして、ロフトワークのクリエイティブディレクターHangna Kohが、クリエイティブテクノロジストのThibaut Evrard氏とともにFacebook Liveにてオープニングトークを行います。 Evrard氏のプロジェクト「Digital Bricks」は、レゴを使ってコーディングを学ぶクリエイティブな学びの体験です。2人はテクノロジーを使った体験型学習の重要性と、将来の教育におけるクリエイティブな可能性について語ります。

 


本プロジェクトのビジュアルを担当してくれたアーティスト「AUD」

今回のメインビジュアルは、台湾のグラフィックデザイナーAUD氏に担当してもらいました。彼のレンズを通して、FutureCityはカラフルな未来として描かれています。

AUD氏は、イラストレーションの専門性の高さと、彼の遊び心のあるユーモラスなスタイルで台湾でも多くの人気を集めています。ワールドデザインキャピタルなどの主要都市のプロジェクトへの参加や、自身の展覧会も開催しています。

AUD公式Facebookページ:
https://www.facebook.com/AU.fundesign/

AUD氏は社会問題にも関心を持っており、社会貢献のためにグラフィックを多く制作しています。今回のコロナウイルス感染の拡大を受けて、手を洗うことやマスクをすることを奨励するためのイラストも制作。彼のユーモラスなスタイルで多くの人に親しまれています。

 

今後のテーマや企画を募集します。

「FutureCity」プロジェクトでは、アフターコロナの世界を様々なテーマで考えていきます。

今後は

  • デジタルトランスフォーメーション(DX)
  • モビリティ
  • アーバンファーミング
  • リモートワーク

といったテーマを取り上げていく予定です。他にも、こういったテーマを扱ってみてほしい。一緒にこんな企画がやってみたいなどありましたら、お気軽に問い合わせ先までご連絡ください。

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今の状況を「チャンス」に。ともにアフターコロナの未来をより良いものにしていきましょう。

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