TOKYO

WORKSHOP
イベント終了

OLFACTORY DESIGN LAB VOL.02 – Brain-shaking pheromones

アートやデザインの新しいコミュニケーション・ツールとして注目を集める香りや匂いのデザインを、一緒に探求していきましょう。

開催日

2018/08/30 (木)

2018/08/30 (木)

時 間

16:30–22:00

場 所

FabCafe MTRL 2FMAP

定 員

50名

参加費

4000円

ABOUT

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※参加希望の方は希望する回のPeatixページにてお申し込みください。このページでの参加表明は反映されません。

コミュニケーションメディアとしての「嗅覚」

嗅覚は他の感覚器官に比べて主観的で性差や個体差も激しく、香り物質は蒸散という化学的特性を持っているため扱いが難しく、使いこなせる人は多くはありません。

今回講師を務める上田麻希さんは、2009年よりオランダ王立美術大学で世界初・世界唯一の「嗅覚アートコース」の教鞭をとっており、環境情報学出身の経験を生かし、匂いをデータや情報としてニュートラルに、かつサイエンティフィックに扱うそのアプローチが評価されています。また新しいアート、デザインの領域で流行の兆しを見せる「olfactory art / 嗅覚アート」のリーディング・アーティストとしても世界的に活躍しています。文脈や内容を強調するために匂いを使うのではなく、あくまでも「嗅覚」に焦点を置き、説明不要な体験を創出します。

アートやデザインの新しいコミュニケーション・ツールとして注目されはじめている香りや匂いのデザインを、一緒に探求していきましょう。

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国内企業も研究開発に注力、体験のデザインの最難関「嗅覚」のデザイン

私たちの五感にはご存知の通り「視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚」がありますが、感覚を、デザインや技術的に再現する時に、「視覚」がもっとも再現しやすく、続いて「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の順で難しくなっていくと言われています。技術的にも、科学的にも解明の進んでいる「視覚」を基準とした場合に、各感覚における研究開発の進展度合いとして「生理学的知見、センシング、再生・表現」という観点からも、「嗅覚(や味覚)」は平均して1/5以下の解明具合となっています。20180511_OLFACTORY-DESIGN-LAB_01_report_03そんな体験のデザインの未踏領域である「嗅覚」に切り込むべく、様々な企業でも研究開発や商品開発が進んでいます。
今回のイベントは2部制でお送りします。第1部のワークショップ中心のレクチャーと、第2部のトークセッション中心のレクチャーです。

第1部:ワークショップ&レクチャー
源氏物語の女人たちの香りを嗅ぎ、自分のパーソナリティを表す「匂い袋」を調香する

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源氏物語では緻密に香りが描写されており、季節そして人物の特徴、感情までをも匂いで描き出します。
稀なことに日本人は、古来より、独自の嗅覚文化を発展させてきました。現代の香道の原型ともいえる「香合わせ」が源氏物語32章「梅枝」に描かれています。源氏の女人たちが香りで競い合うという、優雅な遊びです。

この感性を世界に紹介したいと考え、源氏の女人たち(紫の上、朝顔の宮、花散里、明石の君)が調合した香りを、実際に再現してみました。その処方データを見比べながら、彼女たちの人柄、人物像などを想像してみます。

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そして、好きな香りで、「マイ匂い袋」を調香してみましょう。じぶんの人となりは、どう香りに立ち現れるでしょうか。またその香りによって、どのような人物像が描かれてゆくのでしょうか。(初回はオランダにて2017年9月に発表)

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第2部:トークセッション&レクチャー
フェロモンの正体は?私たちのパーソナリティと香りの関係

第2部は、トークセッション中心のレクチャーとなります。扱うテーマは「私たちのパーソナリティと香りの関係」です。私たちは恋愛関係にあるような人の評価に「あの人は魅力があり、フェロモンが出ている」などと評することがあります。
では、一体その「フェロモン」とはなんのことなのか、どんな香りがするものなのか、その正体を議論します。第1部から引き続き「源氏物語」を参照し、登場人物に評されている香り言葉から、その登場人物の人となりを考えてみます。

第2部では、ゲストに匂いやフェロモンなどの情報分子を感知する嗅覚の多様な分子機構について、生物化学、細胞生物学、神経科学、分子生物学さらには有機化学などの領域を融合した独自の手法で、研究を推進する、東京大学応用生命化学専攻生物化学研究室東原和成教授をお招きし、私たちのパーソナリティと香りの関係について考えます。

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嗅覚をデザインせよ!

「視覚的な要素を排除すればするほど、嗅覚体験が強くなるのではないだろうか」という上田麻希さんの考えの基に作られた作品において、視覚的な要素は殆ど意味を持たず、目に見えない匂いが想像を膨らませたり、知覚の混乱を誘う役割を担っています。

また、上田麻希さんは、食べ物、香辛料、そして体臭など、ありのままの素材から匂いを抽出しすることで「香水化」を実現させており、それは調理や化学から編み出した、彼女独自の方法でもあります。こうした様々な手法を織り交ぜながら、幼少の思い出の匂い、アイデンティティの匂い、感情の匂い、歴史の匂いなどを作り出し、インスタレーションやワークショップなどの作品を、国内外で発表しています。

自由自在に素材を扱うことができれば、嗅覚体験をデザインできるようになります!

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イベント詳細

  • 日時:2018/08/30(木) 第1部 [16:30-18:30]/第2部 [18:30-22:00]
  • 会場:FabCafe MTRL(東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピア2F)
  • 申し込み:
    参加希望の方は希望するチケットを下記Peatixページにてご購入ください。
    第1部 [16:30-18:30]  ②第2部 [18:30-22:00] ③通し参加 [16:30-22:00]
  • 参加費:第1部4000円、第2部3500円、通し参加の場合7000円に割引(10名限定*)
    *通し参加の割引チケットが売り切れの場合、通し参加希望の方は2つのチケットをお買い求めください。

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プログラム

第1部 ワークショップ&レクチャー(16:30-18:30)
源氏物語の女人たちの香りを嗅ぎ、自分のパーソナリティを表す「匂い袋」を調香する

  • 16:30-17:00 インスタレーション体験
    「源氏物語の登場人物のパーソナリティを香りでイメージする」
  • 17:00-18:30 源氏の女人の香り〜匂い袋の調香ワークショップ〜
    ※できあがった香り袋は持ち帰り利用することができます。

第2部 トークセッション&レクチャー(18:30-22:00)
フェロモンの正体は?私たちのパーソナリティと香りの関係

  • 18:30-19:30 インスタレーション体験「源氏物語の登場人物のパーソナリティを香りでイメージする」
  • 19:30-19:35 イベント趣旨説明
  • 19:35-19:50 ゲスト講話
  • 19:50-20:10 UEDA MAKIによるレクチャー
  • 20:10-20:40 クロストーク「(仮)エロスとフェロモン、香りとパーソナリティー」
  • 20:40-21:20 アイディエーションWS
  • 21:20-22:00 懇親会

 こんな人におすすめ

  • 香り、匂いに興味ある方
  • 新しいメディアとして「嗅覚」に可能性を感じている人
  • 香り、匂いを使ってみたいと思っているデザイナー・アーティスト・建築家・音楽家
  • 五感的なコミュニケーションに興味がある方
  • アートの好きな方

 

オーガナイザー

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小原和也(弁慶)(Kazuya Ohara)
株式会社ロフトワーク FabCafe MTRLプロデューサー

2015年ロフトワークに入社、プロジェクトスペースFabCafeMTRLプロデューサーとして新しい価値創出に向けたコミュニティ、プロジェクト、新規事業の創出に携わる。編著に『ファッションは更新できるのか?会議 人と服と社会のプロセス・イノベーションを夢想する』(フィルムアート社、2015)がある。あだ名は弁慶。

講師

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上田麻希 (maki ueda)

オランダ王立美術学校・音楽院 学部間学科Art Science非常勤講師

世界的に流行の兆しを見せる「嗅覚のアート」のリーディング・アーティスト。慶應義塾大学環境情報学部(学部1997卒&修士1999卒)にて、藤幡正樹氏に師事し、メディア・アートを学ぶ。2000年文化庁派遣若手芸術家として、2007年ポーラ財団派遣若手芸術家として、オランダ&ベルギーに滞在。2009年ワールド・テクノロジー・アワード(アート・カテゴリー)、2016年&2018年アート・アンド・オルファクション・アワード・ファイナリスト。現在は沖縄石垣島在住。

webサイト
[嗅覚アート]http://www.ueda.nl [嗅覚デザイン] http://www.pepe.okinawa

ゲスト

guest

東原和成 (Kazushige Touhara)
東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻生物化学研究室教授

1989年東京大学農学部農芸化学科卒業。1993年ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校化学科博士課程修了。Ph.D.。1993年デューク大学博士研究員、1995年東京大学医学部助手、1998年神戸大学助手、1999年東京大学大学院新領域創成科学研究科助教授を経て、2009年より東京大学大学院農学生命科学研究科教授。2012-2017年ERATO東原化学感覚シグナルプロジェクト研究総括兼任。匂いやフェロモンを感じる仕組みについて研究。共著書に「においと味わいの不思議」「ワインの香り」。文部科学大臣表彰若手科学者賞、日本学士院学術奨励賞、読売ゴールドメダル、国際Wright賞など。

 

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「嗅覚デザインラボ」は、嗅覚のための実験場です。新しいコミュニケーション・ツールとしての「嗅覚」をデザインします。素材がテーマのプロトタイピング/プロジェクトスペース「FabCafe MTRL」にて1or2ヶ月ごとに開催いたします。

※「嗅覚デザインラボ」は、ロフトワーク / FabCafe MTRLと上田麻希のコラボレーションです。

 

第1部:16:30-18:30、第2部18:30-22:00

OUTLINE

開催日 2018/08/30(木) - 2018/08/30(木) 16:30–22:00
場 所 FabCafe MTRL 2F
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピアビル2階
参加費 4000円
定 員 50名