TOKYO
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トークイベントシリーズ mmm vol.2 分解可能性都市 ー 自然と共生する都市暮らしを、「生産・消費・分解」から考える ー
「mmm(むむむ)」は、毎回一つのテーマを考えるイベントシリーズです。mmm vol.2のテーマは「都市と分解」。ゲストは、サントリー学芸賞を受賞した『分解の哲学―腐敗と発酵をめぐる思考(青土社)』著者の歴史学者・藤原辰史さんと、「都市における微生物多様性」をテーマに研究・事業展開されている株式会社BIOTA 代表取締役 伊藤光平さんです。スペシャルなドリンクとおやつを片手に、一緒に「むむむ!?」と考えませんか?
- 開催日
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2024/08/27 (火)
イベント終了
Peatixのサイトにリンクします
ABOUT イベント内容
「分解」に着目し、未来の都市生活を考える
2007年、世界人口における都市人口が5割を超えたというニュースがありました。これは、国連が人口統計調査を開始して以来初めてのことで、さらには2050年には、都市人口が7割を超えるのではないか、という予測もあります。
しかし、近年の気候変動危機やヒートアイランド現象などの環境問題が頻発・悪化する中、従来の都市システムのあり方、価値基準、構造が問われています。世界人口の大半が暮らす都市がこれからどのように更新されるべきか。そのヒントとして「分解」を切り口に、みなさんと一緒に「mmm(むむむ)!?」と考えていきます。
「都市のライフスタイル」から抜け落ちたものとは?
生産、消費、分解。あるものが生産され、消費されて終わるのではなく、その後「分解」を通じて再び生産のプロセスに関わる。本来、あらゆる物質はそのように循環してきました。
都市の暮らしにおいても、「生産、消費、分解」の循環が組み込まれていました。ところが、工業を中心とした経済成長の時期と重なったことで、都市は大量生産と大量消費の発展を下支えしてきたと言えます。こうした、生産・消費に焦点を当てた「都市のライフスタイル」を価値基準として成長してきたことで、「分解」だけが都市の暮らしから切り離され、価値にふたをされ続けてきたのではないでしょうか。
昨今、生物多様性や自然資本に注目があたる中で、「これからの都市システム」と「都市のライフスタイル」を考える上で、今一度「分解」に着目し、未来の都市生活を考えます。
ゲストは、サントリー学芸賞を受賞した『分解の哲学―腐敗と発酵をめぐる思考(青土社)』著者の歴史学者・藤原辰史さんと、「都市における微生物多様性」をテーマに研究・事業展開されている株式会社BIOTA 代表取締役 伊藤光平さんのお二人です。
ファシリテーターは、「分解可能性都市」をテーマに、生産・消費に加えて分解活動が当たり前となる都市生活へ、システムチェンジするためのデザインアプローチを探究する、株式会社ロフトワーク 岩沢エリがつとめます。スペシャルなドリンクとおやつを片手に一緒に「むむむ!?」と考えましょう。
スペシャルなドリンクとおやつ
当日は、テーマにゆかりのあるドリンクやおやつをご用意します。食べたり飲んだりしながら、一緒に「むむむ!?」と考えましょう。
SPEAKERS
歴史学者, 京都大学人文科学研究所 准教授
藤原 辰史
1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は歴史学、とくに農業史と環境史。20世紀の食と農の歴史や思想について研究している。分析概念として「分解」と「縁食」を用い、自然界と人間界とを同時に叙述する歴史の方法を模索している。著書に『分解の哲学─腐敗と発酵をめぐる思考』、『縁食論─孤食と共食のあいだ』などがある。近著は『中学生から知りたいパレスチナのこと』(ミシマ社)。河合隼雄学芸賞、サントリー学芸賞、日本学術振興会賞など受賞多数。
株式会社BIOTA, 代表取締役
伊藤 光平
慶應義塾大学卒業。高校時代から慶應義塾大学先端生命科学研究所にて特別研究生としてヒト常在菌のゲノム解析に従事。学部生時代には都市の微生物コミュニティのメタゲノム解析に従事。大学卒業後、株式会社BIOTAを創業し、微生物研究を主軸に建築・ランドスケープデザイン、素材開発によって微生物多様性を高める都市デザイン事業を行っている。個人では循環をテーマとしたスペキュラティブデザイン作品を制作・展示している。
株式会社ロフトワーク, Culture Executive/マーケティング リーダー
岩沢 エリ
東京都出身、千葉市在住。大学でコミュニケーション論を学んだ後、マーケティングリサーチ会社、不動産管理会社の新規事業・経営企画室を経て、2015年ロフトワークに入社。マーケティングチームのリーダーとして、ロフトワークのコミュニケーションデザイン・マーケティング戦略設計、チームマネジメントを担う。2022年4月からCulture Executiveを兼任し、未来探索と多様性を創造力に変えるカルチャー醸成に取り組む。最近では、「分解可能性都市」をテーマに、生産・消費に加えて分解活動が当たり前となる都市生活へシステムチェンジするためのデザインアプローチを探究している。1児の母。
株式会社ロフトワーク, Public Relations/広報
宮崎 真衣
広報の理論と実践を「Mie Institute of Communication」で学んだ後、アートやIT企業の広報・企画職などを経てロフトワークに入社。さまざまな場面でわきおこるコミュニケーションを、組織だけではなく暮らしや地域に還元していくために、cooperative(協同組合)やcollective(拘束力を持たない緩やかなネットワーク)に参画しながら学びを深めている。
PROGRAM プログラム
18:00-18:05 | イントロダクション 株式会社ロフトワーク 広報 宮崎真衣 |
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18:05-18:20 | インプットトーク1 歴史学者, 京都大学人文科学研究所 准教授 藤原辰史 |
18:20-18:35 | インプットトーク2 株式会社BIOTA 代表取締役 伊藤光平 |
18:35-19:45 | クロストーク 歴史学者, 京都大学人文科学研究所 准教授 藤原辰史 |
19:45-19:55 | むむむタイム 小グループに分かれてリフレクションを実施します。 |
19:55-20:00 | クロージング |
20:00-21:00 | 交流会 |
OUTLINE 概要
開催日 | 2024/08/27(火) 18:00–21:00 (開場 17:30) |
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場 所 |
FabCafe Tokyo 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22-7 道玄坂ピア 1F Tel. 03-6416-9190 https://fabcafe.com/tokyo/ 京王井の頭線 神泉駅 南口 徒歩3分 JR 渋谷駅 徒歩10分 |
参加費 | 2000円(1ドリンクとおやつ付き) |
定 員 | 30名 |
ご注意 | 申込締切:8月25日(日) 12:00 |
Peatixのサイトにリンクします