MATERIAL DRIVEN INNOVATION
マテリアルの新たな意味をともに探したい。
従来の製造業では、思いがけない発明、高度な機能の開拓こそがイノベーションを創出するとされてきました。
しかし現在、高度な機能の開拓、さらには改良・改善への再投資だけでは、イノベーションを実現することは困難です。ものづくりでは、モノのイノベーションではなく、“意味”のイノベーションが、企業価値の源泉になりつつあるのです。
私たちMTRLは、これからの事業開発において、デザインが強力なツールになると考えています。デザインは意匠のことだけを指すのではなく、意味のイノベーションを実現する思考の道具です。デザイナーは「なぜ開発するのか」「それは私たちの生活に意味があるものなのか」を問う実践をしてきた、いわば「意味づくり」のプロフェッショナルだからです。
私たちはそうしたデザイナーが活用してきた思考の道具を、ものづくりの「現場」へ配りたいのです。
MTRLは、マテリアルこそが製品に意味を与え、イノベーションを生み出すことを疑わないすべての人の「MATERIAL DRIVEN INNOVATION」の創発を支援します。
ともに探求し、つくりかたを発見する場。
MTRLはいわゆるコンサルティングを事業としていません。関わる人、企業のイノベーションを具体的に支援する組織であり、場です。それゆえ、ただ議論し、ワークショップをして終わりではありません。企業の事業部で採用される具体的なテーマをつくる、オンライン・オフラインにとらわれない「工房」です。
素材・材料のつくりかたは、いわゆる企業の知的財産であり、そのプロセスは門外不出であると考えられてきました。もちろんこれからも、知的財産は企業の価値を守るために存在します。しかし未来の価値をつくるために、それら知的財産の利活用を模索してみませんか?
MTRLは、これまでのアイデアの考え方・持ち方を少し変えて、新しい「つくる」を生み出すことを探求・提案する場所です。MTRLで開催されるイベントには企業の垣根はなく、誰でも参加自由です。展示されているアイデアも持ち帰り自由です。持ち帰ったアイデアをつかって、自社で新しいものをつくって発表しても構いません。また、ここでつながる新しい関係が、新たな材料の価値をつくるきっかけにもなります。
そうして新しい「つくる」を、違いを超えてつくりたい。それが場としてのMTRLが提案するコミュニケーションです。
お取引先(*一部。順不同、敬称略)
AGC株式会社 / NTTレゾナント株式会社 / 大阪大学 / オートデスク株式会社 / オムロン株式会社 / 株式会社LIXIL / 株式会社スペース / 株式会社ソーキ / 株式会社特殊金属エクセル / 株式会社タイカ / 株式会社ビオック / 株式会社ヒューマンルネッサンス研究所 / 株式会社日立製作所 / 株式会社ブリヂストン / 株式会社フロント / 京都工芸繊維大学 / 京都精華大学 / 近畿大学 / 錦城護謨株式会社 / 慶應義塾大学 / 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) / 諏訪市 / タジマ工業株式会社 / 東洋アルミニウム株式会社 / 東レ株式会社/ 豊田合成株式会社 / NISSHA株式会社 / パナソニック株式会社 / バンドー化学株式会社 / 三菱ケミカル株式会社 / 八尾市 / 与謝野町 / ローム株式会社 (*2021年2月14日更新)
OUR TEAM
MTRLはクリエイティブカンパニー Loftwork(ロフトワーク) が運営しています。東京と京都の各拠点で活動するプロデューサー・ディレクターを中心にチームを編成し、様々なプロジェクトを展開しています。
TOKYO
株式会社ロフトワーク, MTRL事業責任者 / 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科特任研究員
小原和也(弁慶)
2015年ロフトワークに入社。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了(デザイン)。素材/材料の新たな価値更新を目指したプラットフォーム「MTRL」の立上げメンバーとして運営に関わる。現在は事業責任者兼プロデューサーとして、素材/材料基軸の企業向け企画、プロジェクト、新規事業の創出に携わる。モットーは 「人生はミスマッチ」。編著に『ファッションは更新できるのか?会議 人と服と社会のプロセス・イノベーションを夢想する』(フィルムアート社,2015)がある。あだ名は弁慶。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科特任研究員。
株式会社ロフトワーク, バイスMTRLマネージャー
長島 絵未
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。広告制作会社にてディレクターとしてイベントやデジタルコンテンツの制作を担当。ロフトワーク入社後はWebや映像などのデジタルコミュニケーションから空間デザイン、組織改革プロジェクトなど、多岐にわたるプロジェクトを担当。MTRLに所属後は、化学メーカーや素材メーカーをクライアントとしたプロジェクトを推進。サーキュラーエコノミーとサステナブル素材に関わる仕組みのデザインと実践を行なっている。
https://loftwork.com/jp/people/emi_nagashima
株式会社ロフトワーク, MTRL リードディレクター
松本 遼
京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科卒。在学中からデザイナーとして活動し、2007年にはUNIQLO CREATIVE AWARD 佐藤可士和賞を受賞。卒業後デザイン事務所勤務を経てフリーランスとなり、京都福寿園の広告制作や、10万筆の署名を集めたLet’s Dance署名推進委員会の広報戦略に参画する。
2017年ロフトワーク入社。意匠としてのデザインだけでなく、プロジェクトの上流からより深くクリエイティブプロジェクトに関わることを目指す。
株式会社ロフトワーク, MTRL クリエイティブディレクター / 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 リサーチャー
柳原 一也
大阪府出身。2018年ロフトワークに入社し、翌年からMTRLに所属。大阪の編集プロダクションで情報誌や大学案内などの制作を行った後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科へ入学。身体性メディアプロジェクトに所属し、修士課程修了後リサーチャーとしてHaptic Design Projectの運営に携わる。プライベートでは大学院時代の友人と「GADARA」名義で自然物とテクノロジーの調和をテーマに制作活動を行っている。
株式会社ロフトワーク, MTRL クリエイティブディレクター
片平 圭
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒。大学ではインスタレーションを表現手法にしたファッションデザインを学ぶ。卒業後、アパレルのコレクションブランドで企画生産管理、店舗運営に従事。その後、素材やものづくりの新たな可能性を探求するためロフトワーク/MTRLに入社。趣味は日光浴。
株式会社ロフトワーク, MTRL クリエイティブディレクター
関本 武晃
早稲田大学文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系修了。卒業後、映像制作会社にてアシスタントディレクターとしてTV番組や配信番組の制作に従事。2021年11月にロフトワークへ入社。
MTRLのクリエイティブディレクターとして、これまで企業の研究開発や新規事業創出の支援、学術機関の活動・発信支援、アイデアソンの設計・ファシリテーションなどのプロジェクトを担当。
趣味で小説をはじめとした様々な文芸表象についての創作・批評活動を行っている。
株式会社ロフトワーク, MTRL クリエイティブディレクター
村元 壮
東京外国語大学国際社会学部卒業。大学卒業後は材料供給の立場から空間づくりに携わりたいと考え、木材商社に入社。国内での卸売営業と海外からの仕入れ業務に従事し、木材流通における商流や木材業界の大枠を捉える。その後より現場に近い立場で木材に関わりたいと考え、東京の調布に本社/自社工場を構える株式会社ティンバークルーに入社。木材加工品の営業を行い、フローリングを中心に、国内の物販店や飲食店などの設計を行うインテリアデザイナーへのスペックイン提案を行う。木材に限らず、様々な素材の可能性を、定量・定性の両面から捉えたいと考え、ロフトワーク/MTRLに入社。
株式会社ロフトワーク, テクニカルディレクター
土田 直矢
大学卒業後、組み込みソフトウェアエンジニアとして次世代車載システムのスマートフォン連携機能、車載ソフトウェアプラットフォームの製品開発に従事。ロフトワークでは、技術的知見を用いたサービス・プロダクトの開発支援プロジェクトを担当し、様々なプロトタイプを制作。プロジェクトマネジメントだけではなく、自分で手を動かしながらアイデアを形にしていくことを大切にしている。社外活動としてCalm Technologyの思想を土台としたプロダクト開発チームを運営。「まずは試してみる」をモットーに日々ものづくりの楽しさを探求している。
株式会社ロフトワーク, MTRL アシスタントディレクター
三浦 永
多摩美術大学映像演劇学科写真専攻卒業。在学中に写真制作、コンテンポラリーダンス、インディペンデント映画制作などを体系的に学び、時間と身体をテーマに作家活動を行う。大学卒業後は美術的な観点以外で物事を見つめてみたいと考え、都内科学館にて展示解説員として従事。その後クリエイティブ領域に戻り、ゲーム会社・アニメ会社にてシナリオ作成やSNS運営、アプリゲームや新規商品の企画制作進行を行う。マス層ではなくコア層へのアプローチ手法や、デザイン思考、また都市と地域をつなぐ様々なプロジェクトに興味を持ち、ロフトワークに入社。個人が満たされることと社会の幸福度が比例するために何ができるのか日々模索中。将来の夢はハーブを育てる現代魔女。
株式会社ロフトワーク, MTRL アシスタントディレクター
安永 葉月
1997年イギリス生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。大学では食の場における対話に関心をもち、イベントの設計や対話のドキュメンテーションを手掛ける。またロンドン芸術大学への留学を経て、クリエイティブの立場から政治参加やコミュニティ作りにどうアプローチできるかを考えるようになる。卒業後はイタリア発のNGO Future Food Instituteにてコミュニティマネジメントに従事。その後2022年にロフトワークに入社。現在はポッドキャスト「COMポスト資本主義」で社会課題からアートまで幅広いテーマをカジュアルに、聞き手に考える時間を提供するような気持ちで配信している。
株式会社ロフトワーク, MTRL アシスタントディレクター
川口 和真
兵庫県出身。立命館大学大学院経営学研究科修了。大学院では、意味のイノベーションにおけるデザイン思考を中心にデザインマネジメントを学ぶ。主に組織へのデザイン思考導入のための定量的評価をテーマに研究を行っていた。また、在学中に社会人向けのデザイン思考ワークショップのファシリテーター、デザインリサーチを用いた企業への新規サービス提案、インクルーシブデザインに関するリサーチなども経験。学問だけではなく、実務におけるリアルなデザイン思考やデザイン経営に携わってみたいと思い、ロフトワークに入社。夜の散歩が好き。
株式会社ロフトワーク, MTRLプロデューサー
中塚 大貴
1993年生まれ。東京理科大学大学院 建築学専攻 博士前期課程を修了。建築設計事務所を経て、場づくりを得意とする不動産ベンチャーにてオフィスやインキュベーション施設の企画・デザイン・運営に携わる。働く環境や働き方を考えるなかで、空間デザインに留まらない総合的なアプローチに取り組みたいと、2020年より週4日の会社員とフリーランスという働き方を選択。フリーランスではD&Iやデジタルシティズンシップ、ケアをテーマにした企画やディレクション、組織づくりに取り組んでいる。2023年よりロフトワーク MTRL所属プロデューサー。
株式会社ロフトワーク, MTRL プロデューサー
金 徳済
兵庫、大阪で在日コリアンとして育つ。London College of Fashion(ロンドン芸術大学)スポーツウェアデザイン専攻。卒業後は海外インターンを経て上京。ヨネックスとGUで商品企画、デザイン、開発を行う。海外、モノづくり、仕組みづくりに関心がある。個人、組織、社会の課題解決と価値創造に取り組みたいと思い、ロフトワークに入社。
株式会社ロフトワーク, MTRLプロデューサー / コピーライター / ラッパー
MAO
イノセント代表。早稲田大学卒業後、広告代理店でコピーライターとして勤務。2021年に独立し、広告や新規事業の企画、コンセプトワークを中心に活動。現在はロフトワークFUTURE TEAMで企画とライティングを担っている。また、裏ではラッパーとして世相を斬っている。
株式会社ロフトワーク, MTRLプロデューサー / コーヒーエンジニア
大西 陽
ヨーロッパを中心にファッションデザイナーとして活動後、2012年帰国。
複眼的な視点を持ったデザインを行いたいという想いから、分野の垣根を超えた接点を持つ食の分野に興味を抱く。2014年よりFabCafe Tokyoでディレクター、リードバリスタ、コミュニティマネジャーとして勤務し、FabCafeに集まる多種多様なコミュニティと多くの企画やプロジェクトを立ち上げる。2024年よりロフトワーク MTRL所属プロデューサー。
MTRL エンジニア
土屋 慧太郎
高専で電子工学を学び、大学院ではヒューマンコンピュータインタラクション・ウェアラブルコンピューティングを研究。現在は、ハードウェアを用いた研究プロジェクトや展示制作やWebでディレクションなど、ラピッドプロトタイピングのスキルを活かし多岐にわたる場面で活動。「身体性」を軸に「思考」と「試作」を行き来するスタイルで、日々ものづくりの楽しさを探求している。
KYOTO
株式会社ロフトワーク FabCafe Kyoto ブランドマネージャー
木下 浩佑
京都府立大学福祉社会学部福祉社会学科卒業後、カフェ「neutron」およびアートギャラリー「neutron tokyo」のマネージャー職、廃校活用施設「IID 世田谷ものづくり学校」の企画職を経て、2015年ロフトワーク入社。素材を起点にものづくり企業の共創とイノベーションを支援する「MTRL(マテリアル)」と、テクノロジーとクリエイションをキーワードにクリエイター・研究者・企業など多様な人々が集うコミュニティハブ「FabCafe Kyoto」に立ち上げから参画。ワークショップ運営やトークのモデレーション、展示企画のプロデュースなどを通じて「化学反応が起きる場づくり」「異分野の物事を接続させるコンテクスト設計」を実践中。社会福祉士。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。
株式会社ロフトワーク , MTRLプロデューサー、コミュニケーター
田根 佐和子
大手PC周辺機器メーカーで営業部門、広告部門を担当した後、2006年、ロフトワークに入社。クリエイターとのチームメイキングに定評があり、ソーシャルゲームなどのコンテンツ・ディレクション分野で活躍。2011年に京都オフィスの立ち上げメンバーとして京都移籍。現在は素材の新たな可能性を探る事業「MTRL」のプロデューサーとして、企業や職人、研究者を繋ぐ活動をしている。特技は”興味の湧かないものはない”こと。職人/技術者/研究者への人一倍のリスペクトと個人的な好奇心から、プライベートでも日本中を駆け巡って会いに行ってしまう。趣味はスキーとダイビングという、ロフトワークでは数少ないアウトドア派。
NAGOYA
FabCafe Nagoya, コミュニティマネージャー
斎藤 健太郎
名古屋生まれ名古屋育ち。岐阜大学大学院工学研究科電気電子工学専攻修了。ダンサーと写真家を両親に持ち幼少の頃より何かを使って表現すること、面白いと思わせることが当たり前の環境で猫とともに育つ。
名古屋における人ベースのクリエイティブの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。学生時代は「テクノロジーは表現の幅を無限に広げてくれる」と考え工学の道に進み科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、システム設計、UXデザインや舞台設計、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見と遊び心で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりが得意。コンセプト立案から現場オペレーションまで幅広くこなすマルチプレイヤーで、インドカレーと猫が好き。
好きな言葉はアンラーニングで、最近NPO法人東山動物園くらぶの理事になった。
FabCafe Nagoya, ディレクター
森田 湧登
愛知で育まれた人間。名古屋大学大学院工学研究科物質プロセス工学専攻修了。
人々の心がうねる瞬間が好きで、学問やデザイン、音楽やパフォーマンスなど物事をつくることに広く興味を抱く。在学時代、野良で見境なく学問やデザインに取り組む中で「はじまり」のデザインを実験したいと思い、FabCafe Nagoyaに参加。
エレクトーンとアイスクリームが好き。コール&レスポンスは世界を救うと思っているし、実はアイスクリーム屋さんでもある。