KYOTO
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TALK NONSENSE 編み図アーカイブ・プロジェクト 合理性を編み直す — 時代を超えた編み図が問う、ラグジュアリーの再定義
戦時期の編み図を現代に翻案するリサーチプロジェクト。展示、手編みワークショップ、トークを通じて「非効率」に宿る新しい価値を体験します。(主催:株式会社ロフトワーク、KKJデザイン事務所 協賛:株式会社元廣)
※本企画は、FabCafe Kyoto至近のリサーチスタジオ「なはれ」で開催されるイベントです。
- 開催日
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2025/08/23 (土)
2025/09/07 (日)
予約不要
ABOUT 戦時中の編み図が、現代に何を教えてくれるのか?
「非効率」に宿る、関係性の価値
現代のファッション産業では、設計段階から無駄を削減することや、パターンの最適化・事前シミュレーションが実現されています。効率性を求め、合理的な制作環境が整いつつあります。しかし、衣服を単なる消費ではなく、関係性が生まれる場として捉え直すとき、あえて手間や時間をかけることに新たな価値を見出すことができるのではないでしょうか。個別の物語や手触りにこそ豊かさを見出すこの視点は、工業的合理性を求めないことをラグジュアリーと再定義し、人と物、そしてその周囲の世界との新しい関係性を築く試みでもあります。



記憶を編み、未来への関係性を探る
〈TALK NONSENSE〉と共に、戦時中のアメリカ・イギリス・カナダで市民へ向けて発行された編み図を読み解くリサーチラボを、京都のプロジェクトスタジオ〈なはれ〉にて開始します。限られた物資の中で工夫された衣服は、工業的合理性を重視する現代において新たなヒントとなり得るのではないでしょうか。編み図に込められた「誰が、どこで、なぜつくったのか」という物語とともに、現代の身体や生活に照らして新たな関連性を検証し、主体的な創作の視点を呼び戻す -そんな未来の豊かさを、探っていきます。
TALK NONSENSEについてもっと知る
POPEYE Web での連載記事を通じて、彼らの活動理念や制作プロセスをより詳しく知ることができます。
https://popeyemagazine.jp/tag/talk-nonsense/
何ができる?3つの体験
ワークショップ|1910年代に編まれていた「Cap Scarf」をつくろう
1910年代にイギリスで編まれていた帽子とマフラーの奇妙なハイブリット「Cap Scarf」の作り方をレクチャーします。元のデザインは、戦時下の兵士たちのために設計されたもの。シンプルな編み方でできており、初心者の方でも安心してご参加いただけます。編み終わらなくても、道具ごとお持ち帰りOK。冬に向けて、好きな長さまでゆっくり仕上げてみてください。
- 参加費:9,900円(毛糸・編み棒・オリジナルバインダー 込み)
- 開催日時:
- ①8/23(土) 11:00–13:00
- ②8/23(土) 15:00–17:00
- ③8/24(日) 11:00–13:00
- 定員:各回7名
- 予約フォーム:
- https://tns-workshop-kyoto-nahare-2508.peatix.com/
※「ワークショップに申し込む」をクリックすると、外部予約サイトに移動します
- https://tns-workshop-kyoto-nahare-2508.peatix.com/


展示|編み図のコピー室
期間中はいつでも自由に入場して、編み図を印刷・持ち帰ることができます。
- 開館日時:8/25(月)-9/7(日) 13:00-19:00(9/1のみ休館)
- 利用方法:PCから好きな編み図を選んで印刷
- 料金:無料
- 会場で購入できるもの:
- 印刷した編み図を綴るオリジナルバインダー
- オリジナルトートバッグ


トーク|成果発表会
リサーチ成果や新たな発見を振り返る特別イベント
本プロジェクトの総括として、ゲストを招いたトークイベントを開催いたします。戦時期の編み図を現代に翻案する取り組みを通じて見えてきた、複製と創造の関係性について多角的に探求します。
- 開催日時:9/7(日) 14:00-17:00
(詳細については、後日お知らせいたします。)
※各プログラムご参加の皆さんの写真や議論の内容は後日、株式会社ロフトワークやFabCafe Kyotoのwebサイト/SNSに掲載される場合があります。
※プログラムは予告なく変更される場合があります。
こんな人におすすめ
- アーカイブ活用・循環型ものづくりによる新商品開発を検討している企業・ブランドの方
- アパレル・製造業のクリエイターや企画担当で限定生産・少量生産でのブランド価値向上を目指す方
- 素材とデザインの新しい関係性を探求し、ナラティブ重視のマーケティングを実践したい方
- デジタル×アナログ融合・ファブの次の展開を模索している方
- ファッションを”トレンド”だけでなく”文化”として学び、リペア・リメイク文化をビジネスに活かしたい方
- 手を動かすものづくりに関心がある方、編み物を楽しんでいる方
- 次のムーブメントに敏感で、カルチャー誌やZINEが好きな方
なはれとは
株式会社ロフトワーク京都オフィス / FabCafe Kyotoから南へ徒歩2分。なはれは、2F建て、22㎡、逆L字型のプロジェクトスタジオです。ロフトワーク京都のディレクターを中心に構成される場所つき先端ユニット(準備室)であり、そこで得られた知識や経験を社会にひらいていくことがミッションです。 特長は1年ごとにテーマが設定されること。その領域について、外部の方たちと連携しながら、「つくる」「まぜる」「ためる」の活動を連続的に行っていきます。また、テーマと親和性の高いチームの方たちに、「ショップ・イン・ショップ」という形で入居いただき、販売、ワークショップ、展示、リサーチなどを共同で企画していきます。
本イベントは、なはれによる「ショップ・イン・ショップ」の枠組みで開催される展示/ワークショップ企画です。コラボレーターとテーマを共有し、 リサーチや実験を通じて新たな事業の可能性を探る「共創の場の運営」 を目指します。
GUEST ゲストクリエイター
TALK NONSENSE
東京を拠点に2024年設立。衣服を単なる消費ではなく、関係性が生まれる場として捉え直すことで、世界における多様なあり方を探求する。
ディレクター / 小梶真吾
1991年生まれ。京都芸術大学卒、渡仏後Académie Internationale de Coupe de Paris修了。2022年KKJデザイン事務所設立。2024年から沖裕希とともに〈TALK NONSENSE〉を立ち上げ。
デザイナー / 沖裕希
1994年生まれ。文化服装学院ニットデザイン科卒。国内老舗ニットメーカーやブランドでの経験を経て2024年独立。現在は多くのブランドの製品企画に携わる。
webサイト:www.talknonsense.xyz
Instagram:https://www.instagram.com/talknonsense.xyz/
ORGANIZER 企画・運営
株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
加藤 あん
愛知県出身。名古屋芸術大学芸術教養領域卒業。大学では「身体と衣服」をテーマに研究。また、展覧会の企画やキャンパスの改装計画にも携わる。2021年FabCafe Nagoyaでインターンを経験し、クリエイティブの力を体感。様々な分野とクリエイティブによって生み出される新たな価値の遭遇を求め、ロフトワークに入社。
OUTLINE 概要
開催日 | 2025/08/23(土) - 2025/09/07(日) 13:00–19:00 |
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場 所 |
なはれ FabcafeKyotoから徒歩2分 |
参加費 | 入場無料 |