KYOTO

WORKSHOP
イベント終了

ワークショップ「自分だけの漆塗りスケートボードをつくる」

現代生活に生きる新しい漆の形を提案する明治42年創業の漆精製メーカー「堤淺吉漆店」とのコラボレーションで実現した、漆塗りのオリジナルスケートボードを作る少人数制ワークショップ。廃デッキを漆で蘇らせ、自分だけのスケートボードをデザインしましょう!

開催日

2020/11/21 (土)

時 間

10:00–15:30 デッキを切り出す方は9:00から作業開始可能

場 所

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)MAP

定 員

6名

参加費

12000円(税別)(拭き漆スターターセット付き、特別価格)

ABOUT

新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、ご参加に際しては下記をお願いしております。ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。

  • マスクをご着用のうえご参加ください。
  • ご来館時、館内洗面所での手洗いをお願いいたします。
  • お住まいの地域の自治体から、外出や移動に関する自粛の呼びかけが出ている場合は参加をご遠慮ください。
  • 体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。(キャンセル料は発生いたしません)
  • 政府および京都府・京都市から、店舗営業や講習会開催について中止の要請を受けた場合、開催を中止する場合が生じます。

また、本プログラムでは漆を使います。養生をして、直接肌に触れることがないようにはしますが、肌が弱い方は揮発したものでもかぶれる場合があります。ご理解のうえご参加ください。当日は汚れてもよい服装にてお越しください。また、髪の長い方は顔にかからないよう、束ねるなどの対応をお願いします。

漆で自分だけのスケボーをつくる。

自分でデザインした漆塗りのスケートボードで街を駆け抜けるーー。ニューノーマルの街の楽しみ方に、そんな粋なスタイルを取り入れてみませんか?きっといつもの景色が違ったものに見えるはず。

日本の伝統塗料・接着剤として長く使われてきた漆。漆器という言葉があるように、食器として目にすることが多いかもしれません。しかし、漆は熱や湿気、虫に強い丈夫な塗料として、食器以外にもさまざまなものに活用することができます。

そこで今回、漆塗りのオリジナルスケートボードをつくるワークショップを開催します。これは、現代生活に生きる新しい漆の形を提案する明治42年創業の漆精製メーカー、堤淺吉漆店とFabCafe Kyotoの共同企画で実現しました。

ワークショップの講師は堤淺吉漆店4代目の堤卓也さん。漆をスポーツや文化と繋げながら、現代の生活に漆や自然を取り入れる方法を提案し続けています。これまでにも、世界的ウッドサーフボードシェイパーTom Wegener氏とのコラボレーションで、耐水性に優れた漆の性質を生かしてサーフボードに漆を塗布し、国内外でイベントや展示会を実施するなど、精力的に活動しています。

なお、ベースとなるデッキ(スケードボードの板の部分)は、あえて廃棄された使用済みのものを活用。板に刻まれた傷も、漆を施すことで新たな表情を浮かび上がらせます。また、希望者は傷のついた部分や外周を好みの形に切り落としてオリジナルの形に整形することも可能、新しく買うことでは得られない、アップデートする楽しさを味わいましょう。

※ 今回のワークショップはデッキのみの制作です(トラック部分は含まれません)
※ デッキを切断して形状をアレンジしたい方は、プログラム開始前にジグソーをお貸しします(自己責任の上。使用方法のレクチャーは行いません)

漆塗りのサーフィンを作っている様子を撮影したショートムービー。堤さん自身もサーフィンやスケートボードをされる中で、漆と掛け合わせて新しい漆の楽しみ方を提案し続けています。>>本編はこちら

昨年FabCafe Kyotoで開催した展示の様子。作ったデッキは、トラックを付けずに飾ってもかっこいい。塗るごとに色味が深まるので、家に帰ってからも好みの色まで塗り重ねていっても楽しい。(展示されているデッキのうち、上奥の3つは塗漆という今回とは異なる方法で作られています)

 

昨年FabCafe Kyotoで開催した拭き漆の箸作りワークショップの様子

漆の技法について

今回のワークショップでは「拭き漆」という技法を使って漆を施します。拭き漆は、「生漆」を塗っては布で拭き取る作業を繰り返し、木目を生かして仕上げる技法です。「生漆」とはウルシの木の樹液を濾しただけのもの。最初はカフェオレ色をしていた生漆は、空気に触れると時間とともに濃いアメ色に変化し、固まっていきます。この技法では塗膜の奥に透ける木目が際立ち、また、使われる人の手によって艶も育っていきます。長く愛用するなかで、二度三度と漆を摺り込むことで、新たな艶と質感を与え、使い続けることができます。

精製された「生漆」
拭き漆のイメージ(写真は万年筆)

PROGRAM

1. 削る(10:00-11:15)

表面の汚れや傷をサンダーで削り、滑らかにします。使用済みのデッキには滑り止めのシールなどがついているので、この作業は必須。その後の仕上がりにも関わる大切な作業です。

※ デッキを切り出して形をアレンジしたい方は、プログラム開始1時間前の9:00にお集まりいただければ、ジグソーをお貸しすることも可能です。なお、切り出す形についてアドバイスはいたしますが、形状および安全面に関しては保証できませんので、自己責任の上お使いください。ジグソーの使い方についてもレクチャーは行いません。あらかじめご了承ください。希望の方は申し込み時にお知らせください。
>> 削りの作業イメージはこちらの動画を参照ください(動画の漆は塗漆なので、今回の手法とは異なります)
※ メインプログラムでレーザーカッターを使って彫刻を施したい方は、レーザーカッターに入るサイズにデッキを短くしておく必要があります。希望の方は集合時間前に集まってデッキを切断ください。

2. デザインを決める(11:15-12:00)

デッキにほどこすデザインを決めます。このあとの工程ではんだごてかレーザーカッターで彫刻します。

※ レーザーカッターを使用する場合は、デッキの裏側の中央に12cm×12cm以内で作成し、かつ、デッキを7インチ(71㎝)以下ににあらかじめ切断しておく必要があります。
※ レーザーカッターを使う方で、かつAdobeイラストレーターを使用できる方は、あらかじめガイドラインに沿ってデザインデータを作ってきても構いません。(ただし、グラデーションなしのデザインですべてアウトライン化、画像データは不可。)希望の方は申し込みフォームにてお知らせください。

3. デザインを彫刻する(12:00-14:00)

はんだごて、もしくは、FabCafe Kyoto 常設のデジタル工作機器レーザーカッターを用いて、デザインをデッキにほどこします。

※ はんだごてや焼きペン、焼印などをお持ちの方は、ご自身の道具をお持ちいただいても構いません。※ この時間帯で自由にランチ休憩をお取りください。カフェを利用いただいても、外出いただいても構いません。(カフェへのお持ち込みはご遠慮ください)

※ レーザーカッターを使用する場合は、デザインは12cm×12cm以内で作成し、かつ、デッキを7インチ(71㎝)以下ににあらかじめ切断しておく必要があります。

※ 以前堤さんが彫刻されたデッキ。(子供用デッキだったので、切らずにマシンに入りました)こちらのデザインは縦横9cm×9cmで作成しています。

4. 拭き漆を施す(14:00-15:30)

デッキ全体に拭き漆を施します。初めての人でも気軽に漆塗りができます。また、今回堤淺吉漆店の「拭き漆スターターセット」を1人につき1セットお渡しします。後日さらに塗り重ねて好みの濃さに仕上げたり、身の回りにあるものに漆を施すことも可能。家に帰ってからも漆をお楽しみください。

※ 本プログラムでは、漆を使います。養生をして、直接肌に触れることがないようにはしますが、肌が弱い方は揮発したものでもかぶれる場合があります。ご理解のうえご参加ください。また、当日は汚れてもよい服装でお越しください。
※ デッキは乾くまでFabCafe Kyotoでお預かりします。7日程度で乾きますので、後日ご都合の良いタイミングにお引き取りください。(配送サービスはございません)

TEACHER

堤淺吉漆店 専務/一般社団法人パースペクティブ 共同代表
堤 卓也

1978年生まれ。北海道大学農学部卒。2004年より、日本でも数少ない漆の精製業者である家業に従事。文化財修復や伝統工芸など、現場のニーズに合わせた漆をきめ細やかに提供する。漆を育て収集する山側の「漆掻き職人」と、漆を塗る「塗師」の中間に立つ立場から、漆と人々の暮らしとの間に広がる距離感や、漆の生産量の減少に危機感を感じ、漆のある暮らしを次世代の子ども達につなぐ取り組みとして「うるしのいっぽ」を始める。「サーフボード×漆」「BMX×漆」「スケボー×漆」など、今までになかった取り合わせを通じて、漆との新しい出会いを提案。1万年前から日本の風土で使われてきたサステナブルな天然素材「漆」を、次の時代に継承するべきものとして、2019年6月、パースペクティブを設立。伝統の枠に囚われない漆の可能性と、植栽の輪を広げる活動を開始する。「うえる」「つくる」「つかう」がつながるモノづくりの循環、「工藝の森」を提唱。

PLANNING

株式会社ロフトワーク / マーケティング
浦野 奈美

大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてコーポレートとマーケティングに所属。総務一般を担当するとともに、ビジネスイベントの企画運営やコラボレーションイベント、産学連携のコミュニティ運営などを行う。2018年から京都に移籍。京都ブランチの活動の言語化や、採用、クリエイターとのコラボレーションイベントなどの企画運営を通して、新たな接点を生み出すことをミッションに活動中。大学で学んだ社会保障やデンマークへの留学、イスラエルのキブツでの生活が原体験となって、今も場の中にカオスをつくることに興味がある。

https://loftwork.com/jp/people/nami_urano

OPERATOR

FabCafe Kyoto, クルー
元山 あすか

大学院入学と同時にFabCafeでアルバイトを始める。プロダクトデザイン修士課程を修了するも、料理好きが高じて飲食店に新卒入社。その後、FabCafeの面白さを忘れられず約8ヶ月で退職し出戻り。料理とお酒とデジタルファブリケーションを愛して止まず、高野豆腐や柿の種にレーザー彫刻するなどFabライフを楽しんでいる。現在はFabCafeクルーとして働く傍ら、デザインチームのアシスタントとしてVR制作を勉強中。

OUTLINE

開催日 2020/11/21(土) 10:00–15:30 デッキを切り出す方は9:00から作業開始可能
場 所 FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
京都府京都市下京区本塩竈町554

▼電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

▼バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分
※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
参加費 12000円(税別)(拭き漆スターターセット付き、特別価格)
定 員 6名
オーガナイザー

共催: 堤淺吉漆店, FabCafe Kyoto