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イベント終了

YAOYA PROJECT PRESENTS ものづくりの前に知りたい「ものの見方と面白がり方」

開催日

2020/09/15 (火)

時 間

19:00–21:25

場 所

オンライン

定 員

100名

参加費

無料

ABOUT

About

社会に受け入れられるサービスや商品を生み出すために大切な「ものを見る力」

とかく「ものづくり」と言うと、「なにをつくるのか」や「どんな風につくるのか」というアウトプットに目がいくことが多いもの。けれども、ものづくりにおいてリサーチやインタビューなどのインプットの時間も大切なプロセスのひとつです。

ロフトワークではこれまで多くの企業やクリエイターと一緒に新規事業やプロダクトの開発を行ってきました。そんな中、多くの現場で苦戦するのはアウトプットよりもインプットのプロセスでした。しかし、創造的な取り組みは、「ものを見る」というプロセスがアウトプットの質を決めます。アイデアや感性がビジネスとつながるためのヒントは、「ものづくりの手前」にありそうです。

関連プロジェクト:YAOYA PROJECT

ものづくり企業が多く活動する大阪八尾市。この町の企業が培ってきた技術力を活かしたオリジナル商品をつくり、「製品開発力・営業力・ブランド力」を高めることで、世界の様々な市場への展開をめざすプロジェクト。2019年のプロジェクトでは8事業者がそれぞれクリエイターとプロトタイプを制作し台湾で成果発表会を開催。内2つのプロトタイプはクラウドファンディングでも成功を収めた。YAOYA PROJECT2020は参加クリエイターを募集中(締切:2020年9月7日)。

このプロジェクトの中でも、プロトタイプの実制作の前段階として、フィールドリサーチやインプットの時間を丁寧に設け、商品を開発する際に必要なデザインの視点を学ぶプロセスを大切にしている。本イベントはYAOYA PROJECTのインプットプロセスを一部公開する形で実現した。

一般的に「ものづくりやデザイン」において必要な視点は「虫の目(ディティール)・鳥の目(俯瞰)・魚の目(潮流)」と言われています。ただこの言葉、具体的に「どのように観察眼を養うか」や、「どうすればうまく見ていることになるのか」といったことの資料は非常に少ないのが現状です。

中でも直感的に理解しにくく、磨くのが難しいのが潮流をとらえる「魚の目」ではないでしょうか。しかし、ユーザーに受け入れられるサービスや商品を生み出すためには、時代や社会の潮流をとらえ、企業の取り組みをその流れと結びつけて考えていく必要があります。これができないとせっかくの「ものづくり」も、社会の中で居場所を失い、一過性のものになのになってしまう可能性があります。

どうすれば観察眼を磨き、共有していくことができるのか。今回、そのヒントを得るために、優れた「魚の目」を持つ2人の実践者をお呼びしました。目利きとして世界中のトレンドに触れてきたマガジンハウス『colocal コロカル』編集長の松原 亨さんと、「伝統産業」と自身の好奇心を結びつけ多様な事業を立ち上げ、新しい領域を開拓し続けている、株式会社和えるの矢島 里佳さんのお二人です。

テーマは「ものの見方と面白がり方」。事例を混じえながら「ものを見るとはどういうことなのか」と、「どのように見たものを自分と結びつけていくのか」という2つのポイントについてお話しします。ものづくりに関わる方はもちろん、「新規事業にどこから手をつければいいかわからない」、「なんだか最近アウトプットがうまくいかない」という漠然とした悩みをお持ちの方も、ぜひ気軽にご参加ください。

こんな人におすすめ

  • リサーチやインプットが必要と感じているが、明確なやり方がわからず困っている方
  • 新規事業やプロダクトの創出を目指しているが、どこから手を付けるべきか悩んでいる方
  • 新しい機械領域をどのように見つけるか悩んでいる方
  • 自社のビジョンと事業を結びつけることがうまくできず悩んでいる方

PROGRAM

19:00-19:15

イントロダクション「YAOYA PROJECTを運営しているロフトワークの紹介」
八尾市経済環境部産業政策課 係長 松尾 泰貴
株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター 堤大樹

19:15-20:15

ゲストトーク1 驚きと笑いの「付加価値」
椅子やテーブルといった商品が、いかにコモディティ化を免れて付加価値をもった「新作」として生き続けているのか。また家具デザイン100年の付加価値ヒストリーを検証し、時代の潮流を見る力をもって、現代に必要とされる付加価値を見つけ出すヒントを得る。

株式会社マガジンハウス 『colocal コロカル』 編集長 松原 亨
株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター 堤大樹

20:25-21:25

ゲストトーク2「自分の好奇心とつなげる」社会の面白がり方
子どもと伝統工芸をかけ合わせた「0歳からの伝統ブランド」を皮切りに、既存の業界やジャンルというくくりを軽々と越境し多様な事業を立ち上げてきた和える。これまでの事例を元に、どのように自分たちの興味や関心を見つけ、また社会的なニーズと結びつけてきたのかを伺う。

株式会社和える 代表取締役 矢島 里佳
株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター 堤大樹

OUTLINE

開催日 2020/09/15(火) 19:00–21:25
場 所 オンライン
参加費 無料
定 員 100名
配信

Youtube
※ 参加者には当日に視聴用URLをお送りいたします。

対象
  • どのように制作を進めていくか悩んでいる、企業・行政の新規事業案件のご担当者
  • プロダクトを開発しているメーカーのご担当者
主催

株式会社ロフトワーク

ご注意
  • 参加希望の方は開催当日までに参加URLをご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします。
  • 参加者の皆さんの議論の内容は後日loftwork.comに掲載する場合があります
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。

SPEAKER

マガジンハウス社 , 『colocal コロカル』 編集長
松原 亨

1992年から男性ファッション誌『ポパイ』の編集に携わり、ファッション、音楽、インテリアなどを担当。2000年より月刊『カーサ ブルータス』創刊に参加。「ケーススタディハウス」「イサム・ノグチ」「安藤忠雄とメキシコへルイス・バラガンを巡る旅」「アッップルは何をデザインしたのか」など、幅広いテーマの特集を編集者として担当。カーサ・ブルータス編集長、ポパイ編集長を歴任後、2020年webマガジン『コロカル』編集長に就任。

株式会社和える, 代表取締役
矢島 里佳

1988年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
職人と伝統の魅力に惹かれ、19歳の頃から全国を回り、大学時代に日本の伝統文化・産業の情報発信の仕事を始める。
大学4年時の2011年3月、「日本の伝統を次世代につなぐ」株式会社和えるを創業。日本全国の職人と共にオリジナル商品を生み出す“0歳からの伝統ブランドaeru”を立ち上げ、東京・京都に事業拠点を立ち上げる。その他、日本の伝統を暮らしの中で活かしながら次世代につなぐ様々な事業を展開。2015年 第4回 日本政策投資銀行(DBJ)「女性新ビジネスプランコンペティション」にて、女性起業大賞受賞。 2017年 第2回 APEC「APEC BEST AWARD」にて、APEC best award大賞、Best social impact賞をダブル受賞。

八尾市経済環境部産業政策課, 係長
松尾 泰貴

関西大学卒。H20年八尾市に入庁。H20~24年度市長直轄組織秘書課に配属。プライベートでは入庁当初から食べ歩きを行い、飲食店の横のつながりである80会を立ち上げ、B級グランプリイベントを開催。H25~26年度経済環境部産業政策課(2年)産業政策全般に関する政策立案、次世代経営者養成講座等に従事。H27~28年度経済産業省 近畿経済産業局で関西圏内のベンチャー政策に携わる。H29年~八尾市出戻、みせるばやおの事業立ち上げ。上記、活動が認められ、『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード』2019に選ばれる。

株式会社ロフトワーク, ディレクター
堤 大樹

ロフトワーク京都でクリエイティブディレクターとして務めながら、自身では編集長としてWebマガジン・アンテナを運営。「文化が社会的分断をつなぐキーになる」を信条に、音楽・映画のポップカルチャーの社会実装の方法を模索している。