KYOTO
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Material Meetup KYOTO vol.1 「SDGs時代の素材と社会的ニーズ」
「素材」をテーマに、ものづくりに携わるメーカー、職人、クリエイターが集まるミートアップ
- 開催日
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2018/12/18 (火)
イベント終了
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ABOUT / SPEAKER イベント概要 / 登壇者
Material Meetup KYOTO とは
『Material Meetup KYOTO』は、「素材」をテーマに、ものづくりに携わるメーカー、職人、クリエイターが集まるミートアップ。
・新しい領域でのニーズや可能性を探している、「素材を開発する」人
・オンリーワンの加工技術をもつ、「素材を加工する」人
・持続可能な社会を目指して、「素材を研究する」人
・機能や質感、意匠性など、複合的なデザインを行ううえで様々なマテリアルを求めている、「素材からデザインする」人
…そんな人たちが「デザインとテクノロジー」そして「社会とマテリアル」の観点から、業界の垣根を超えてオープンに交流し、新たなプロジェクトの発火点をつくりだす機会を、MTRL KYOTOを舞台に定期的に開催します。
カタログスペックだけではわからない素材の特性や魅力を知り、その素材が活用されうる新たな場面(シーン)を皆で考える。「素材」を核に、領域横断のコラボレーションやプロジェクトの種が同時多発する場。それがMaterial Meetup KYOTOです。
▼ 姉妹イベント『Material Meetup TOKYO vol.1 [テーマ「反応するマテリアル」]』の開催風景
実施背景
産業構造が劇的に変化していく過程にある現代では、「新たな社会ニーズを掴み、ソリューションを提供すること」へのスピード感がますます求められています。
フットワーク軽くスピーディーに「アイデアを具現化し社会に接続させる」ための有効な手法のひとつが「ラピッドプロトタイプ」。試作とトライアンドエラーを短時間で繰り返すこのアプローチは、3Dプリンターをはじめとするデジタルファブリケーションの一般化によって随分と身近なものになってきましたが、アイデアやコンセプトがいかに優れていても、それを実現できるだけの素材と加工技術がなければ、「最終製品」は完成しません。
「素材が秘める可能性」からものづくりを考え、メーカーとクリエイターが一緒に手を動かしながら「この素材でないとできないこと」を試作/思索し、製品やサービス、ブランドに落とし込んでいく。そんな「素材ドリブン」なコミュニティから、価格競争に巻き込まれないオリジナルな価値をもったプロダクトを世の中に生み出していくことを、MTRLではミッションのひとつとして考えています。
タイムテーブル
– 18:30 開場、受付
– 19:00 ご挨拶、テーマについての説明
– 19:05 基調講演
– 19:15 プレゼンテーション
– 19:45 休憩
– 19:50 質疑応答、ディスカッション
– 20:10 ネットワーキング
– 21:00 閉会
(*順序、進行は予告なく変更する場合があります。)
今回のテーマは、「SDGs時代の素材と社会的ニーズ」
開催ごとにテーマワードを設定し、テーマに沿ってゲストとなる素材メーカーとクリエイターをプレゼンターとして招聘します。第1回となる今回のテーマは、「SDGs時代の素材と社会的ニーズ」。
「持続可能な開発目標 (SDGs)」とは
持続可能な開発目標(SDGs)、通称「グローバル・ゴールズ」は、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。
これら17の目標は、ミレニアム開発目標(MDGs)の成功を土台としつつ、気候変動や経済的不平等、イノベーション、持続可能な消費、平和と正義などの新たな分野を優先課題として盛り込んでいます。ある目標を達成するためには、むしろ別の目標と広く関連づけられる問題にも取り組まねばならないことが多いという点で、目標はすべて相互接続的といえます。
SDGsは、パートナーシップと実用主義の精神に基づき、いま正しい選択をすることで、将来の世代の暮らしを持続可能な形で改善することを目指します。すべての国がそれぞれの優先課題や、全世界的な環境課題に応じて採用できる明確なガイドラインやターゲットも設けられています。SDGsは包摂的なアジェンダとして、貧困の根本的な原因に取り組むとともに、人間と地球の両方にとってプラスとなる変化の実現に向け、私たちを団結させるものとなっています。アヒム・シュタイナーUNDP総裁は「2030アジェンダの支援は、UNDPにとって最優先課題のひとつです。SDGsは貧困、気候変動、紛争など、私たちの世界が抱える喫緊の課題のいくつかに取り組むための共通の計画とアジェンダを私たちに提供しています。UNDPには、前進の原動力として、各国が持続可能な開発に向けた道を歩むための支援ができる経験とノウハウがあります」と呼びかけます。
(*UNDP websiteより引用)
2018年夏にはプラスチック製ストローの代替ソリューションが大きな話題となりましたが、「素材」分野においても、環境や健康への負荷に配慮し、産業としての持続可能性を追求する視点は、今後ますます重要となってくると考えられます。
基調講演:「SDGsと世界の潮流」
プレゼンター:伊藤 慎一郎(京都産業大学情報理工学部 講師、Global Goals Jam Asia Ambassador)
SDGsをテーマとした国際ワークショップGlobal Goals Jamを福岡、京都で開催する。2018年より京都産業大学にてデジタルファブリケーションとインクルーシブデザインに関する教育に携わる。
素材プレゼンテーション:「廃棄繊維からつくる新素材 『Fiber Upcycle Material』」
プレゼンター:内丸 もと子(Colour Recycle Network)
Middlesex University (英国)BA Printed Textiles をFirst Classで卒業。The R.A.Smart and Belford Prints Bursary受賞。Anthea Davies Textile Studio を経て帰国、京都でテキスタイルデザイナーとしてファッションやインテリア素材の企画に従事。そんな中ただただ作り続けることに疑問を感じ、京都工芸繊維大学大学院で繊維リサイクルの研究を始める。「色をベースにした繊維リサイクルシステムに関する研究」で学位取得。博士(工学) 。廃棄繊維を使ったより魅力的な素材のあり方を模索している。
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Colour Recycle Network
2015年4月、木村照夫 (現 京都工芸繊維大学名誉教授)をプロジェクトリーダーとして発足。当時、木村研究室に在籍していた内丸もと子が提案した、素材分別が難しい廃棄繊維を、色で分けてリサイクルする「カラーリサイクルシステム」をコンセプトに、成形加工業、故繊維業、素材メーカー、公的研究機関の技術者、デザイナー等がネットワークを組んで、廃棄繊維から付加価値のあるプロダクトを開発している。「カラーリサイクルシステム」は、“リサイクル技術開発本多賞”を受賞。
■ Colour Recycle Network : https://www.colourrecyclenetwork.com
素材プレゼンテーション:「世界の梱包・物流を支える強化ダンボール『Tri-Wall』を用いた新しいプロダクト」
プレゼンター:増田 進弘(トライウォールグループ ウィルライフ株式会社 代表取締役)
静岡生まれ。大学卒業後、家具問屋で修行後、家業の家具小売業に。その後、葬儀ギフト会社などを経て上京。親会社であるトライウォール株式会社の代表から誘われ、2000年にウィルライフ株式会社の設立に参加、現在代表取締役。強化段ボール トライウォールや間伐材を用いた、環境にやさしい棺「エコフィン」を企画・開発し、人と地球にやさしい葬祭文化を推進している。2016年より佐賀の建築家三原宏樹氏デザインの強化段ボール家具「Danbaul x Style」シリーズを中心に新しいインテリアの波を起こそうとしている。
■ ウィルライフ株式会社 website : https://www.willife.com/
■ トライウォール website : http://www.tri-wall.co.jp/
素材プレゼンテーション:「ヨーロッパ発、健康・環境への負荷が小さい先進的な水性造形素材 『ジェスモナイト』」
プレゼンター:松本 広子(ジェスモナイト正規代理店 シィアンドビィ)
2016年、ジェスモナイトの日本への導入を開始。Jesmonite Japan Distribution広報担当。全国の美術・芸術系大学やクリエイターを対象としたデモンストレーションおよびワークショップの企画・実施。ユーザサポート、ジェスモナイト使用作家への取材など。
毒性のある素材を使うしかなかった従来までの制作環境を変えること、作業利便性や多様な質感表現の紹介など、素材を通じて作り手の世界をより良くすることが目標。
■ ジェスモナイト website : https://jesmonite.jp/
クリエイタープレゼンテーション:「副産物産店」
京都に数多く存在するアーティストのアトリエ。そのアトリエの一室で、日々、制作される美術作品。アトリエには作品と共に、それを制作する過程で生まれた作品の『副産物』といえるものがたくさんある。『副産物産店』はそんな普段は見向きもされない物たちに着目し、作品の副産物だけを集めたお店です。
プレゼンター:矢津 吉隆(美術家、kumagusuku代表)
1980年大阪生まれ。2004年京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。京都造形芸術大学非常講師。大学卒業後、2006年までアーティストグループAntennaで活動したのち独立し、京都を拠点に美術家として活動。立体を中心に様々な素材を用いてインスタレーション作品を制作。2013年の瀬戸内国際芸術祭のプロジェクトにてkumagusukuを発表。2015年1月に京都市中京区にKYOTO ART HOSTEL kumagusuku を正式オープン。現在、アーティスト活動の傍らアートを通した様々な事業に関わる。
■ KYOTO ART HOSTEL kumagusuku website : http://kumagusuku.info/
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プレゼンター:山田 毅(只本屋 代表)
1981年 東京生まれ。
2003年 武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業
現在、京都市立芸術大学大学院博士後期課程在籍
映像表現から始まり、舞台やインスタレーションといった空間表現に移行し、ナラテイブ(物語)を空間言語化する方法を模索、脚本演出舞台制作などを通して研究・制作を行う。2015年より京都市東山区にて「只本屋」を立ち上げ、京都市の伏見エリアや愛知県名古屋市などで活動を広げる。2017年に矢津吉隆とともに副産物産店のプロジェクトを開始。現在、作品制作の傍ら様々な場作りに関わる。■ 只本屋 website : http://tadahon-ya.com/
企画・運営
MTRLは、「素材(Material)」をテーマにした、クリエイターとメーカーのためのオープンイノベーションサービスブランドです。京都 / 東京 / 香港 の3つの都市に置かれた拠点は、素材を見るのみならず、実際に手に取り試用することができるオープンなショールーム&ラボであり、また、クリエイターとメーカーのリアルな交流が可能なサロンとして、日々行われるイベントやプロジェクトを通して、実際に素材に「触れ」インスピレーションを得ることで、新たなクリエイティブが生まれる場を目指しています。
https://mtrl.com/
*Special Thanks!
グラフィックレコーディング:久保田麻美(softdevice inc. デザイナー)
https://note.mu/kuboasa
企画:主催・運営:MTRL KYOTO
CURATOR & FACILITATOR キュレーター & ファシリテーター
株式会社ロフトワーク FabCafe Kyoto ブランドマネージャー
木下 浩佑
京都府立大学福祉社会学部福祉社会学科卒業後、カフェ「neutron」およびアートギャラリー「neutron tokyo」のマネージャー職、廃校活用施設「IID 世田谷ものづくり学校」の企画職を経て、2015年ロフトワーク入社。素材を起点にものづくり企業の共創とイノベーションを支援する「MTRL(マテリアル)」と、テクノロジーとクリエイションをキーワードにクリエイター・研究者・企業など多様な人々が集うコミュニティハブ「FabCafe Kyoto」に立ち上げから参画。ワークショップ運営やトークのモデレーション、展示企画のプロデュースなどを通じて「化学反応が起きる場づくり」「異分野の物事を接続させるコンテクスト設計」を実践中。社会福祉士。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。
OUTLINE イベント概要
開催日 | 2018/12/18(火) 19:00–21:00 (開場 18:30) |
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場 所 |
FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) 京都府京都市下京区本塩竈町554 ▼電車でのアクセス JR京都駅から徒歩20分 京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分 阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分 京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分 ▼バスでのアクセス 京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分 ※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。 |
参加費 | 1000円 |
定 員 | 50名 |