Column

2016.3.2

ゲストの下積み時代のエピソードに会場の空気が変わった。「れもんらいふデザイン塾」開講記念スペシャルトークイベントレポート

FabCafe Kyoto編集部

4月にMTRL KYOTO(マテリアル京都)開講する「れもんらいふデザイン塾。開講に先駆け、エドツワキさん、レスリー・キーさんをゲストに迎えたトークイベントを2/26(金)に行いました。その模様をレポートします。

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【当日の内容】
19:00-19:30  千原徹也によるご挨拶・れもんらいふデザイン塾のお話
19:30-21:00  千原徹也とゲストによるトークセッション・質疑応答
21:00-21:10  記念撮影
21:10-22:00  懇親会

 

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この日は千原さんの他にトークゲストとして、デザイナーのエドツワキさん、フォトグラファーのレスリー・キーさんが登壇。始めに千原さんから「れもんらいふデザイン塾」に関する説明があり、その後ゲストとのトークセッションへ。各ゲスト同士の出会いから、20代の頃の仕事にまで話が及びました。イベント終了後には交流会が開かれ、参加者がゲストと熱心に話し込んでいたのが印象的でした。

 

関西にクリエイターが交流する場所を作りたい

 

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千原さんが参加者と向き合うように座りイベントはスタート。自分が関西にいたころの体験と、デザイン塾にかける想いを語ります。デザイン塾開校のきっかけは以前京都にあった「京都広告塾」です。講師は糸井重里さんや佐藤可士和さんなど、今も第一線で活躍するクリエイターばかり。そこで多くの刺激を受けた若き千原さんは、単身東京へ乗り込み現在に至ります。

千原さんはれもんらいふデザイン塾で、関西にクリエイターが交流する場所を作りたいと語りました。そこには「過去の自分が受けたような多くの刺激を、今の関西の若者に還元したい」という強い思いがあります。

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第1期テーマは西陣織

デザイン塾のもうひとつのテーマ。 それは“実践的”であること。れもんらいふデザイン塾は、実際にある社会的な課題解決に取り組みます。

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第1期のテーマは西陣織ということで、トークイベントには西陣織の職人さんたちにも登壇いただきました。「デザイン塾には、新しい出会いによる今までにない新しい風を期待しています。」と西陣織工業組合青年会長の田中さん。デザイン塾に寄せる期待は大きく、れもんらいふデザイン塾特製の西陣織を織ってきてくださいました。

 

一流アーティストの20代とは?

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続いてエドツワキさん、レスリー・キーさんが加わり、トークセッションが始まりました。中でも印象的なのは、”ゲストの20代のエピソード”。

例えば千原さんは、28歳まで”マクドナルドのチラシの裏側”を作り続けていたこと。レスリー・キーさんは27歳に来日したが仕事がなく、撮影した写真を雑誌の編集部にFAXで送り続けていたこと。エドツワキさんは求人広告誌に載っている、小さなイラストを描くアルバイトからキャリアをスタートしたこと。

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この話題で会場の雰囲気がガラッと変わりました。参加者が彼らを遠い世界の人間ではなく、もっと近い存在であると感じた瞬間だったのかもしれません。

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最後に全員でれもんを片手に集合写真を撮り、懇親会へと移行。ゲストと参加者が時間いっぱい意見を交わしていました。第一線で活躍するゲストたちが参加者の話にも真剣に耳を傾けている光景は、この塾ならではの光景ではないでしょうか。

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懇親会の盛り上がりに文字通りスパイスを加えてくれた “森林食堂“によるスペシャル”れもん”カレー。

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3人の話は、クリエイティヴの世界で活躍するためのヒントが散りばめられていました。れもんらいふデザイン塾では、授業やトークセッション、その後の懇親会を通じて多くのクリエイターと関わることができます。ここでの出逢いが、あなたの人生を大きく変えるかもしれません。

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最後に、千原さんよりメッセージが届いています!

自分は京都市出身で、デザイナーとしてのキャリアは関西でスタートしました。最初のデザイナーとしての仕事は、”マクドナルドのチラシの裏側”。そんな仕事を5年近く続けていた時に転機が訪れます。それは京都で行われていた”京都広告塾”というデザイン塾でした。

京都広告塾には第一線で活躍する講師として、糸井重里さんや佐藤可士和さんなどが来ていました。彼らの話に、「こういう道もあるんだ」と驚かされ、海外のグラフィックデザインが好きだった僕に、新たなデザインの道筋を発見させてくれました。その後すぐに地元関西を離れ東京へ向かったのは28歳の時。苦労しながらも、夢を捨てず、今ようやくアートディレクターとして多くの仕事をいただけるようになりました。

このデザイン塾には大きな目的があります。生まれ故郷である京都にと、今仕事をしている街東京のクリエイティブを結ぶこと。

交流です。

自分の経験や人との繋がりを、京都の人たちに伝えたい。楽しさを知ってもらいたい。

関西はクリエイターに触れるチャンスが少ないです。過去の自分が京都広告塾から大きな刺激をもらったように、 この“れもんらいふデザイン塾”をきっかけに多くのクリエイターが羽ばたいていくことを楽しみにしています。

 

近日中に、詳細な塾のプログラムのご説明や質疑応答の時間を設けるデザイン塾説明会も予定しています。
まだ迷っておられる方や不安な点がある方は、ぜひご参加ください。
出身地や年齢、キャリアを問わず、デザイン・クリエイティブに興味がある皆さんのご応募をお待ちしています!

入塾応募はこちらから!

 

れもんらいふデザイン塾とは

デザイン事務所れもんらいふ代表・千原徹也を塾頭に迎え、 実践的デザインを学ぶ全15回の若手デザイナー育成プロジェクト「れもんらいふデザイン塾」 。
Loftworkの運営するクリエイティブラウンジ「MTRL KYOTO」で4月に開講します。

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千原徹也(チハラテツヤ)
株式会社れもんらいふ代表/アートディレクター・グラフィックデザイナー

デザインオフィス「株式会社れもんらいふ」代表。広告、装丁、ファッションブランディング、WEBなど、デザインするジャンルは様々。主なアートディレクションに、森美術館「六本木クロッシング2013、PARCOシブカル祭、2013、絢香CDジャケットデザイン、my panda、ZUCCa 25周年キャンペーン、ルミネファッションキャンペーン、ラフォーレクリスマス2012、舞台「遠い夏のゴッホ」、舞台「100万回生きたねこ」 、レスリーキー写真集、菊地凛子web、TAOweb、Zoff SMART、きゃりーぱみゅぱみゅ振り袖、秋元梢本など。またメイクアップアーティスト濱田マサルによるコスメブランドの商品プロダクトデザインや、洋服ブランドZUCCaとのコラボレーション「ZUCCaLEMONLIFECO.」を11月に立ち上げるなど、グラフィックの世界だけでなく、デザインの幅を広げている。

れもんらいふデザイン塾の詳細はこちらから!

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  • FabCafe Kyoto編集部

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