こんにちは!FabCafe MTRLインターンの多々内です。2016年9月9日にFabCafeでは初となるZBrush (ゼットブラシ)ワークショップを開催しました。
会場はFabCafeのひとつ上の階にあるモノづくりのコワーキングスペース、FabCafe MTRLです。
今回は講師にストリートダンサーのU-MAさん、建築家・3Dアーティストの孫君杰さんをお招きし、ただZBrushという3Dペインティングソフトを学ぶだけでなく、”デジタルツールで考える・踊る” というテーマのもと体験型ワークショップを開催しました。
この企画は、企画者の私の研究テーマである ”ストリートダンスの生み出す空間価値” と”デジタルツールの可能性”に対する興味・研究を皆さまに体験していただくというコンセプトのもと始まったものです。
▲タイルにZBrushでパターン付けしたもの
▲ストリートダンスから抽出されたパターン例
企画内容は、ダンサー、3Dアーティストのレクチャーから「動き」の表現方法を学び、Illustratorを使って2次元パターン化をし、ZBrushを使いそのパターンを3次元化するというものです。最終的にKeyshotというシュミレーションソフトを使ってレンダリングするという内容です。3Dツールの使用法だけでなく作品作りのワークフロウも学べる!というかなりハード、ストイック、そして4時間と長丁場のワークショップでした。このような流れて当日のワークショップは進行しました。
[第一部]
U-MAさんによる身体・感情表現レクチャー
Illustratorを使用したパターン作り
[第二部]
孫君杰さんによる3D表現レクチャー
ZBrush + Keyshot ワークショップ
作品評論会
ポッピングダンスU-MAによる身体/感情表現レクチャー + ストリートダンスを2次元パターン化
ワークショップ第一部は、ULTIMATE CREW所属、ストリートダンスバトルでも数々の優勝経験のあるポッピングダンサー、U-MAさんによる感情・身体表現レクチャーです!
まずは、音の聴き方、取り方、そしてノリ方について言葉で説明していただきました。
そして、ポッピングダンスで代表的な動き3つ(ヒット、ウェーブ、フレックス)を例に、身体の表現法について身体を使ってレクチャーしてくださいました。
参加者のみなさんも実際にポッピングダンスを体験!
皆さん初めてなのにヒットやウェーブも楽しく、出来るようになりました。身体を使うことで頭も柔軟になり、よりクリエイティブな作品が楽しくつくれるかも!?しれません。
レクチャーの最後にはU-MAさんに即興パフォーマンスをして頂きました!皆さん、U-MAさんの ”音楽を理解しながら表現する”という言葉がここで腑に落ちます。そしてそのダンスの表現力と迫力に唖然です!
リアルタイムパフォーマンスをリアルタイムで動画撮影し、シェア。印象深かった動き、そして感情表現レクチャーで学んだことを生かして2次元パターンを作ります。
まずは、撮影した動画をもう一度観ます。リアルタイムのパフォーマンスで共感したことと照らし合わせて、ひとつ一番興味深かった動きを選びます。実際にスクリーンショットをとって、体の一部分に注目しながら観察しました。
続いては、イラストレーターを使ってZBrushに読み込むアルファ画像をつくりました。アルファ画像とは、白黒の画像のことで3Dモデルの表面に凹凸をつけるものです。読み込むと白が浮き出て見えます。
今回のワークショップではあらかじめスクリーンショットをしたものを模写しました。ただし動きの残像を客観的にとらえるのではなく、音楽や身体の動きにそって、個々の感性を取り入れながら変形していきました。
この時のコツは、ただ線でなぞるだけでないということです。線の太さや空白、エリア、透明度などを感覚的にパターン作りに取り入れていきます。
同じダンスを見ているのに出来るパターンは全く違います。個人の感性や興味というものがここで表れていました。実際参加者の方々の専門分野は様々です。
ワークショップ第二部ではいよいよ、ZBrushを使用して2次元を3次元にしていきます。
//Texturise Streetdance / ストリートダンスを3D素材化するワークショップレポート後半レポートはこちら→ https://mtrl.com/blog/texturise_streetdance_2/ //
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FabCafe編集部
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