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Designing for Touch:HAPTIC DESIGNのメソッド化に取り組むワーキンググループ始動

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FabCafe MTRLを中心に展開するHAPTIC DESIGN PROJECTは、触れるデザイン、HAPTIC DESIGNのデザインメソッド(方法・手法)づくりに取り組むワーキンググループ『Designing for Touch』を発足させました。

メンバーは、HAPTIC DESIGN PROJECTのメンバーたち。

発起人:小原和也(ロフトワーク/FabCafe MTRL)

渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 主任研究員)
金箱淳一(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科(KMD) 研究員)
柳原一也(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科(KMD) 研究員)
安謙太郎(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 感覚表現研究グループ リサーチアソシエイト)

質感・実感・情感という、いずれも極めて主観的なHAPTICを構成するセンスを、
言語化と体系化していく取り組みからはじめています。

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馴染みのある道具に意識的になり、触感を意味づけ分類してみる

第1回の活動は、ボールペンの触覚を意味づけし分類してみる実験を行いました。

ワーク内容

1)メンバー各自が所有するボールペンを持ち寄る
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2)ボールペンを自由に触る
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3)気に入った触感のボールペンを選出する
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4)なぜ気に入ったのかを言語化、意味づけする
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5)メンバー間で共有し、分類するimage8

6)言語化・意味付け・分類での気付きをヒントにデザインアイデアを考える
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我々の触覚体験は、例えば私達がクラシック、ロック、ジャズというように、好きなジャンルの音楽を独自の語り口で語るようなときに使う、そもそものコミュニケーションのための言語がまだ多くありません。そんな中で、ある対象がもつ「触感」について価値観を共有し、その違いを発見し、全体像を浮き彫りにしていく中でこそ見えてくるものがあるのではないか、という問いのもと本WGは始動しています。
また、その「触感」に対して様々な観点から評価、言語化、体系化を行う過程を通じて、今後の「触覚」のデザインの手法や表現の探求にも通じてくると感じています。
今後もこのWGの活動をご報告していきます。

ボールペンの言語化・意味付け・分類で何がわかったか?

普段何気なく接しているプロダクト、今回も何気なく触れることを試みましたが、唯一「触感」に関する身体のセンサーが働くことで、ここまで多様なボールペン像が浮かび上がるのかという発見がありました。みなさんなりの「しっくりくるボールペンの条件」というものが浮き彫りになり、それがどのような条件/環境によって「しっくり」感につながっているのか、その手がかりをつかむことができたと思います。今後は、このメカニズムを可視化していく作業を行っていきたいと思っています。(小原)

「ボールペンなんて、どれでも一緒。」そんな価値観がひっくり返るワークでした。真面目に触って議論して見ると、それぞれの触感に対する価値観が、ボールペン一つでも大きく異なることが分かります。特に好評だったボールペンのノッキング(カチカチ)感は、他の人にも共通していたのが印象的です。触覚におけるコモンセンスが存在する可能性があり、モデル化することによって、「ついついクセになる」商品デザインに繋がると考えています。(金箱)